レッドソックス右腕ホークが「マダックス」94球で3安打完封 吉田正尚は今季初の欠場

マダックスを達成したタナー・ホーク(ロイター=USA TODAY Sports)

【マサチューセッツ州ボストン17日(日本時間18日)発】レッドソックスのタナー・ホーク投手(27)が100球未満での完封「マダックス」を達成した。本拠地のガーディアンズ戦に先発登板し、9回を投げ、3安打無失点、9三振無四球で完封し3勝目(1敗)を挙げた。球数は94だった。チームは2―0で勝った。試合時間は1時間49分。スタメンを外れた吉田正尚外野手(30)は出番がなく、今季初めて欠場した。

スライダー、スプリット、シンカーを駆使して好調のガーディアンズ打線を手玉に取った。初回を9球で3者凡退で終えると波に乗った。2、4、5回に安打を許したが、いずれも散発で二塁も踏ませなかった。6回以降は打者12人をパーフェクトに抑えた。

ホークは「全てのコンビネーションがうまくいった。私は常時100マイル以上の球を投げようとせず、とにかくやり過ぎないよう心がけた」と、メジャー初完投初完封を満足の表情で振り返った。最終回のスタンディングオベーションにも「いつも通りにストライクを投げて、(相手打者から)アウトを取るという仕事を果たすことに集中していたと思う」と、平常心であったことを明かした。

コーラ監督は「まるでキャッチボールをしているかのように、どんどんアウトを奪っていった」と絶賛し、翌日のデーゲームが先発の谷間でブルペンデーになることから「これがデカい。明日は(ブルペン投手の)誰もが投げられる」と話した。

レッドソックスの投手が完封勝利を収めるのは2022年6月22日のエンゼルス戦に先発したマイケル・ワカ以来およそ2年ぶり。本拠地フェンウェイパークで「マダックス」を達成したのは14年8月31日のレイズ戦で98球で3安打完封勝利を挙げたクレイ・バックホルツ以来の快挙だった。

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