超特急、ユニバーサル ミュージックとの“連結式”で藤倉尚社長と約束 「8号車のみなさんと東京ドームへ」

超特急が4月17日、秩父宮ラグビー場にて『超特急×ユニバーサルミュージック 連結記念イベント』を開催した。

この日はユニバーサル ミュージックとの“連結”=プロモーション契約の締結後初となる作品、1st EP『Just like 超特急』のリリース日。集まった1万2000人の8号車(ファンの呼称)の前で行った“連結式”の模様をレポートする。

19時の定刻を少し過ぎると、ピッチサイドに設置されたステージ上の照明が煌びやかに瞬き出す。それに呼応する8号車のペンライト。高まる客席のド真ん中の通路を突っ切って登場した超特急メンバーに、ひときわ大きな歓声が上がった。

9人はそのままステージに上がると、EP『Just like 超特急』のリード曲「Steal a Kiss」でイベントはスタート。かっこよさとクールさが入り混じるダンス、艶やかなボーカルで一気に魅了していく。

楽曲のパフォーマンスを終えると、あらためてメンバーの自己紹介へ。「みなさんのおかげでリリース日を迎えられました!」と感謝を伝えるタクヤ、「記念すべき日になると思う」とユーキが語るなど、和やかな空気のなかにも気合いが滲む。

さて、ここでユニバーサル ミュージックとの“連結式”へ。ユニバーサル ミュージック合同会社の社長兼最高経営責任者(CEO)である藤倉尚氏がステージに登場し、大きな歓声が沸き起こる。

頭をよぎるのは「“連結式”とは?」ということだが、「手を取り合って進んでいこう、という姿を見てもらう」とカイ。取り出されたのは大きな切符だ。これを藤倉氏が手に持ち、超特急メンバーがはさみで切れ目を入れるというわけだ。「いちばん切りたそうなヤツいるわ!」とリョウガが指名したのはタクヤ。超特急と8号車が息を合わせて「連結!」と掛け声を放ち、タクヤが切符のサイズに対しては小さな原寸サイズのはさみで印を入れ、無事に“連結”されたのだった。

藤倉氏に向かって「僕たちの列車に乗車してもらっていいですか?」とリョウガ。戸惑う藤倉氏に、アロハとハルからかわいらしい「藤倉社長、お願い!」のおねだりがあり、無事了承を得たのだった。

この“乗車”というのは超特急が昔、リリースイベントで行っていた縄跳びを使った電車ごっこのことだ。リョウガが2号車・カイを指名し、まずはふたりでステージを電車ごっこで1周し、「いやあ、すごいですね……」と藤倉氏。さらにユーキが連結し1周、そして「東京ドームでやりたいですね」という藤倉氏の言葉にこたえ、「その時のリハーサルということでみんなでやる?」と最後は10人で1周。「君との笑顔が終着駅に到着しました!」というリョウガの言葉で停車した。

藤倉氏は「超特急が(ユニバーサル ミュージックに)きてくれて本当に嬉しいですし、今のファンを大切にしながら、もっとたくさんの方に知ってもらえるように全力で頑張ります」と語った。そんな藤倉氏に、「もしよかったら(ファンのことを)“8号車”って呼んであげてください」とタクヤが言うと「8号車のみなさんとともに東京ドームへ行きましょう!」と呼びかけた。

“連結式”を終え、イベントも終わりに近づく空気が漂っていたが、8号車としてはまだ少し足りない。するとハルが「やろうよ! まだ元気出せるよね!」と煽り、8号車もそれに応える。リョウガは「当たり前だろ!(笑)」とツッコミつつ、「『Steal a Kiss』じゃん? Kissつながりで……」と言い、会場には期待が広がる。披露されたのは「Kiss Me Baby」。冒頭から8号車の大きなコールがラグビー場に響き渡る。

さらに、もう一曲「Burn!」も。ここではメンバーがステージを飛び出し、客席でパフォーマンスを見せ、さらなる熱狂へと誘う。会場にいる全員でバッテンポーズのダンスをし、終盤には大合唱。そしてカイが「バッテンじゃなくて、ユニバーサルの“U”で!」と言い、ラストは“U”のポーズで締めくくった。

「全力で出し切れたいい子のみなさんにお知らせをひとつ!」と発表されたのはツアー『BULLET TRAIN Spring tour 2024 “Rail is Beautiful”』の追加公演の開催決定。追加公演は、8月27日と28日の2日間にわたってKアリーナ横浜にて行われる。

最初から最後まで歓喜を沸き起こし、最後は客席の端から端まで手を振り、感謝を伝えた超特急メンバー。濃密な“連結式”を終え、ここから彼らはさらにパワーアップし、目標に向かって走っていく。

(文=ふくだりょうこ)

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