学生時代に壮絶いじめ被害 中川翔子が「死ぬんじゃねーぞ」と言い続ける理由「大事なのは自分の命」

シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。4月7日の放送では、タレントの中川翔子さんがゲスト出演。自身がいじめられたときの経験談や、学生に向けてのメッセージを送った。

【音声】中川翔子さんがいじめに悩む人々にメッセージ「死ぬんじゃねーぞ!!」

“しょこたん”の愛称で親しまれ、歌手・女優・声優・イラストレーターなど幅広い分野で活躍している中川さん。2020年にYouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」を開設し、現在、チャンネル登録者数は95万人にものぼる。自身のいじめられた体験をつづったエッセイ『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』(文芸春秋社)を出版し、現在は、過去のいじめ体験をもとにした講演にも登壇している。

自身の子ども時代を、「絵を描いて、猫が家族であり兄弟であり親のようでもあり。ひとりの時間が大好きで、漫画を読んだりゲームをしたり、好きなものがあれば一生ひとりでいられるような子どもだった」と振り返った中川さん。

それらの趣味は現在も変わっておらず、「子どものときに好きになったものが全部、未来の経験値やお仕事、趣味にもなっていて、すべてに意味があるんだなと(思った)。無駄だと思っているような、何気ないこと・くだらないことも全部経験値としてかえってきている」と語った。

自身の体験をつづったエッセイのタイトルにもなっている「死ぬんじゃねーぞ!!」という言葉は、中川さんからの強いメッセージだ。

「学校は社会勉強の場として、自分ひとりじゃ見つけられないことを知る場所」と考えつつも、「合う・合わないはあると思う」と断言。「死にたくなるくらいなら行かなくてもいい」と明言したうえで、「コンサートでも毎回言っているんですが、『死ぬんじゃねーぞ!!』というのは本当にいつも思っています」と胸の内を明かした。

中川さんは、中学校でいじめられて不登校になった経験がある。心ない言葉を投げかけられる学生生活だったが、「死ななくてよかった」と言葉を漏らした。自身の経験談を踏まえたうえで、同じようにいじめに悩んでいる人へは「少しでも好きになれるものを増やしてほしい」と投げかけた。

そのうえで、中川さんは「ちょっとでも心がやわらかくなる、心のアンテナが動くものを(見つけてほしい)。好きなことを指摘してくる人、攻撃してくる人、人生を傷つけてくる人は、自分の人生に関係がない。『一番大事なのは自分の命だ』と思ってほしい」と切実な思いを語った。

いじめや不登校に悩む学生はもちろん、家族や周囲の人々など、悩みを抱えている人に向けて、中川さんは次のようにメッセージを送ります。

「学生たちは、先生や親など周りの人に言えないという人も多いと思う。なので、『様子が違うな』と感じ取ったら、とにかくその子が生きる道を守ってあげてください。生きることで挽回できます。どうか根気強く生きててくれること(を支えてほしい)。大人がキラキラした背中を見せていれば、その先に動く瞬間・風が吹く瞬間は来るかもしれないと思って、『死ぬんじゃねーぞ!!』のマインドで見守ってあげてください」(中川さん)

※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2024年4月7日放送回より

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