横須賀・走水海岸の潮干狩り、再開めど立たず 不漁続き5年連続中止 運営母体も解散

5年連続で潮干狩り場が開設されない走水海岸=16日、横須賀市

 良質なアサリで知られる神奈川県横須賀市・走水海岸の潮干狩り場が存亡の危機に立っている。食害などによる不漁が続いているためで、今年も5年連続で開設を見送った。漁業者も対策を講じているものの資源は回復せず、再開のめどは立っていない。

 湧水に恵まれ、プランクトンが豊富な海域で育った走水海岸のアサリは肉厚なことで知られる。2017年には「かながわブランド」に認定された。

 三浦半島唯一の潮干狩り場(有料)は市東部漁業協同組合走水大津支所(同市走水)のあさり部会が30年以上前から運営。ゴールデンウイークを中心に家族連れでにぎわっていた。

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