昨年度埼玉県内企業倒産 コロナ禍前の水準戻る

 2023年度の埼玉県内企業の倒産件数は342件で、2020年度と同じ件数となりコロナ禍前の水準に戻ったことが、帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 2023年度に負債総額1000万円以上を抱えて倒産した県内企業は342件で、3年ぶりに300件を上回りました。

 負債総額は455億2800万円でした。

 業種別では建設業が97件と最も多く、次いで製造業が60件、サービス業が58件となっています。

 主因別では販売不振が291件で全体の8割以上を占めました。

 帝国データバンク大宮支店は、2021年度と2022年度の倒産件数は企業に対する政府の資金繰り支援策で300件を下回ったと指摘しています。

 そのうえで「経済の正常化で倒産のトレンドもコロナ禍前に戻りつつあり、政府の支援も通常のスタイルに変わる。この先の企業倒産は、現状から緩やかに増勢に転じていく可能性はある」としています。

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