「すべては市民ため いい徳島市をつくるため」徳島市の遠藤彰良新市長が市役所登庁【徳島】

4月7日の徳島市長選挙で2度目の当選を果たした遠藤彰良新市長が、4月18日、徳島市役所に登庁しました。

4年ぶりの返り咲きとなった遠藤新市長の1日を追いました。

この日の午前8時20分、徳島市の遠藤彰良新市長を乗せた公用車が市役所に到着しました。

(遠藤彰良徳島市長)

「おはようございます。びっくりしますね、ようけ」

階段を上った先に待ち受けていたのは支持者たち、遠藤市長の再出発を見守ろうと市役所前広場に集まっていました。

そして、支援者から遠藤コールが。

(支援者)

「遠藤!遠藤!」

(遠藤彰良徳島市長)

「ありがとうございました。それでは行ってきます」

正面玄関から庁舎に入り、向かった先は市長室のある8階です。

(遠藤彰良徳島市長)

「ちょっとびっくりしましたね。うるっときた」

ここでは、職員約50人が新市長を拍手で出迎えました。

そして市長室へ。

報道陣のフラッシュを浴びながら机に向かい、4年ぶりに徳島市長の椅子に座りました。

(記者)

「4年ぶりの市長の椅子に座っての感想をお願いします」

(遠藤彰良徳島市長)

「全く変わっていない、全く一緒ですね。椅子も一緒なので、ちょっと懐かしいという感じ。改めて、責任の重さを実感しているという所です」

午前9時半、さっそく幹部職員を集め、就任後最初の会議が行われました。

ここではこれまでの笑顔から一転、厳しい表情で訓示を述べました。

(遠藤彰良徳島市長)

「おはようございます。みなさん、市長が変わりました。ここで原点に、基本に返っていただきたいと思います。今の仕事でいいのか、改善するとことはないのか、みなさん、それぞれ考えていただきたい」

そして、改善に向けた具体例として入札の方法に触れ、検証を行う意思を示しました。

(遠藤彰良徳島市長)

「一般競争入札が基本である。プロポーザルは特殊なものにしか使えないと、職員のみなさんからレクチャーを受けてその認識でおったんですが、全く逆のことが行われていた。しっかり検証するところは検証して、前に進んでいかなければいけない」

休む間もなく次に向かった先は13階の大会議室、職員には庁内放送で思いを伝えました。

(遠藤彰良徳島市長)

「おはようございます。再度、徳島市長に就任した遠藤彰良です。いずれの事業実施するにも、職員のみなさんの力が必要不可欠です。すべては市民ために、そしていい徳島市をつくっていくために、ともに頑張っていきましょう」

午後からは就任の記者会見、ここではこれからの市政運営について述べました。

(遠藤彰良徳島市長)

「色んな課題がある中で、私は外から見てきました。担当部局の職員と、これからすべてひとつひとつ事情を聴くなり打ち合わせをするなり、そこからスタートするものだ」

課題のひとつ、中心市街地のまちづくりについては。

(遠藤彰良徳島市長)

「県市協調で進めるということの重要性。県と市が同じ方向に向く大切さは実感している」

その言葉を実践するかのように、夕方に訪れたのは徳島県庁、後藤田正純徳島県知事との面会です。

「ようこそ、おつかれまでした。おめでとうございます、お待ちしておりました」

後藤田知事は、遠藤市長に行政運営のアドバイスを送りました。

(後藤田正純徳島県知事)

「首長と議会も議論をしても、前に進めるというあり方が大事だと思っておりますので」

落選を経て、再び市政のかじ取り役となった遠藤市長。

1期4年の経験をどう活かすのか、その手腕が問われます。

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