箱崎九大跡地開発 JR九州グループに優先交渉権

「世界を牽引する『未来』をつくるまち」。九州大学の箱崎キャンパス跡地の再開発は未来のスマートシティをコンセプトとした、住友商事を代表者とするJR九州や西鉄・西部ガスなどのグループが18日、優先交渉権を獲得しました。

「HAKOZAKI Green Innovation Campus」。

JR九州や西鉄・西部ガスなどのグループが提案した、まちづくりのコンセプトタイトルです。

今回の事業者選定にあたって、九州大学とUR都市機構は、価格面とまちづくりのコンセプトやスマートサービス、都市機能など5つの観点から企画案を募集し、その評価を行いました。

JR九州グループの案では、街は緑であふれ、2040年を待たずにカーボンニュートラルが実現されます。

また自律移動型のロボットが清掃や商品の配送を行うほか、「車と歩行者を分けない道」や「顔認証での買い物」など、あらゆる社会生活で先進的なサービスが提供されます。

再開発には他に九州電力を代表者とする九電工などのグループ、それにスーパー大手トライアルグループが名乗りを挙げていましたが、JR九州グループが最高点を獲得しました。

落札金額は371億7800万円でした。

住民「公園があるといいなと思って。それと老後のこと気になるので住みやすい街ができるといいなと」

青果店経営者「どういう風に変わるのかあれですが、マンションとかもできて、少しでもお客様がこっちのほうに来てくれたりしたら、うれしいかなと思います」

JR九州グループは、九大跡地約50ヘクタールの半分以上を占める土地の再開発を担います。

JR九州は「素直に嬉しく思う。関係者で力を合わせ、世界を牽引するような未来の街づくりを進めたい」としています。

今後、1年半以内に福岡市や九州大学などと協議し、事業の基本計画を作成していく予定です。

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