年収300万円台 みんなの家計を調査してみた!

年収300万円台、投資も推し活も楽しみながら年108万円貯めています!気になるけど、人にはなかなか聞きづらい、家計の話。貯蓄や支出に関する『サンキュ!』独自の調査結果と、暮らしの様子ややりくり方法をお見せします。

【年収300万円台】年収の約1/3年90万円以上貯めてる人が32%もいた!

過去の取材では、固定費を優先的に削るなど、暮らしを小さくするのが得意な人が多い年収帯。今回の調査でも年収に関係なく、家計管理次第で多く貯蓄できることが明らかに。

Q 年間いくら貯めていますか?

年収に関わらず、積極的にお金を殖やそうとする人が57%もいた!

“投資=家計にゆとりのある人がやる”、という一般的なイメージを覆す結果に!近年は年収に関わらず、少額からムリのない範囲で資産を運用する人の割合が年々増加中。

Q 投資をしていますか?

【横山さん's advice】
消費するだけでなく、投資になるお金使いを!
値上げが続く今、年収が低い世帯ほど支出の増加の打撃は大。でも、消費するお金使いだけではなく、金融の投資、経験の投資など、先に残るお金使いを意識することが大切。自分で、今あるお金の価値を上げよう。

投資も推し活も楽しみながら年108万円貯めてた!

「もう少し収入を増やしたい気持ちはあるけれど、フルタイム勤務で残業なし。プライベートの時間も確保できるこの職場で家計も安定しているので、十分満足」とUさん。収入が少ないからこそ月々の貯蓄は先取りし、投資に回して元手以上に貯められるよう積極的にお金を殖やしています。日々のやりくりは月10日以上ノーマネーデー(無買デー)をつくることで支出が激減。大好きなエンタメや推し活に費やすお金も確保できました。「今後も楽しみながら貯蓄を殖やしていきたい!」。

<教えてくれた人>
Uさん(兵庫県 39歳)
長女(8歳)と2人暮らしのシングルマザー。住まいは2LDKの賃貸アパート。専門学校の事務員として働く。投資歴18年、優待目的で個別株も保有。

◎Total Money Data◎
月収(手取り) 28万円
年収(手取り) 336万円
月貯蓄額 9万円
年貯蓄額 108万円
総貯蓄額 1000万円以上(普通預金500万円、投資資産500万円以上)

●1カ月の家計表
<収入>
月収(手取り) 28万円

<貯蓄>
先取り貯蓄 9万円

<支出>
住居費 6万5000円
水道・光熱費 1万500円
通信費 5000円
保険料 8000円(医療保険、がん保険、就業不能保険)
子ども費(学童保育・給食費など) 1万4000円
食費 2万5000円
日用品費 8000円
医療費 6000円
被服費・美容代 8500円
外食費 1万円
自分の小遣い(レジャー費含む) 3万円

「“元々なかったお金”と考えて、積み立て投資しています」

細かい管理は苦手なので貯蓄は先取りし、すべて投資に回すことで自動的に貯まる&増やす仕組みをつくりました。すぐに現金化できる預金も500万円確保してあるので安心。

●つみたてNISA
6万8000円
新NISAで投資額をUP

●ロボアドで投資信託
1万円

●iDeCo
1万2000円

ただお金を使うのも悔しいから、お得に支払えるクレカを厳選!

クレカは還元率の高いお得なものがあればどんどん乗り換え。今は実店舗での支払いはEPOS、ネットは楽天と使い分けてます。イオンは株主なので系列店で使うと3%還元の優待が!

●今はこの3枚
・楽天市場は「楽天カード」
・イオン系列の店は「イオンカードセレクト」アプリと連携して、スマホで支払い完了
・メインは「EPOS」年間100万円以上使うと、還元率1.5%に!

【編集部おすすめ】「投資はまだ怖い」というあなたへ! 個人年金保険という手も
スマホで見積もりから加入までできる「スマホ年金」がSTART!

老後資金を備えるなら個人年金保険を活用する方法も。「ニッセイ みらいのカタチ年金保険」がその一例。月々5000円の保険料から積み立てられるので、今の家計に負担をかけずに老後に備えられます!

10秒で見積もり

自分の小遣いは月3万円。推し活は生きがいだから罪悪感なく楽しみたい!

アニメや漫画、ゲームが大好きで棚にはグッズがズラリ。「声優の宮野真守さん推しで、ライブは欠かさず参戦。お金の使いどころが明確だから、ほかの出費は苦もなく抑えられます」。

ムダな支出を削るために四の五の言わずにノーマネーデ―を月10日(以上)つくっています

お金を使う機会を減らすため、ノーマネーデーを設定。「ノルマは月10日。達成した証しの★印を手帳に増やしたくて頑張れるし、娘もお菓子の催促がなくなり協力的に」。

ゲーム感覚で続く!お金を使わなかった日は★印を書く
手帳で家計管理(1)週末、費目別にマーカーで色分け
手帳で家計管理(2)月末、支出を集計

●お金を使う日が減ったら手帳だけで家計管理できるように!
「袋分けや家計簿アプリなどいろいろ試したけど続かなかったんです」。でも支出が減ったら、管理をする手間が減り、手帳に金額をメモして費目別に見直すだけで家計が守れるように。

Uさんの支出を削る1日の暮らし方

●出勤前20分、マネー誌でお金の情報を蓄える

毎朝dマガジンでマネー誌などをチェック。投資や家計に役立つ情報収集はもちろん、オープン懸賞を探して応募することも。最新型の炊飯器も当てた!

●「好きなおかず1品」ならべんとう作りが続く

べんとうはおかず1品と決め、豚こまとなすの炒めもの、鶏の照り焼きなど、好きなおかずをローテーションするだけ。お茶も持参すれば職場での支出ゼロ。

●歩数アプリ“楽天ヘルスケア”で頑張らないポイ活をする

1日5000歩以上歩くだけでくじが引け、毎日ほぼ1~10ポイントGET。「動画広告がないからノンストレス。たまったポイントで推しグッズを購入したりも♪」。

<教えてくれた人>
家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭さん
マイエフピー代表。相談の現場にこだわるFPで、これまでの相談件数は2万6000件超。最新刊は『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』(インプレス)。

参照:『サンキュ!』2024年5月号「年収別読者300人の収入・貯蓄・支出・投資大調査Special」より。掲載している情報は2024年3月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/出下真紀 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部

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