「いわれなき非難受け入れない」 南中国海問題で中国外交部

「いわれなき非難受け入れない」 南中国海問題で中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の林剣報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京4月18日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は18日の記者会見で、米国と日本、フィリピンがこのほど開いた3カ国首脳会談で南中国海における中国の活動に深刻な懸念を示し、2016年の南中国海仲裁裁判の裁定を順守するよう中国に呼びかけたとの質問に対し、中国は関係国が集団政治をもてあそぶことに断固反対すると表明、南中国海問題でのいわれなき非難と悪意の中傷を中国は決して受け入れないと表明した。

 林氏は次のように述べた。中国は、矛盾を引き起こし、激化させ、他国の戦略的安全保障と利益を損なういかなるやり方、地域に閉鎖的で排他的な「小グループ」を作ることに断固反対する。南中国海問題でのいわれなき非難と悪意の中傷を中国は決して受け入れない。

 南中国海仲裁裁判の裁定は違法で、無効である。中国は仲裁を受け入れず、参加せず、いわゆる裁定も受け入れず、認めず、裁定に基づくいかなる主張と行動も受け入れない。

 南中国海仲裁裁判と違法な裁定が損なったのはフィリピンを含む地域諸国の利益である。いかに取りまとめようと南中国海問題の本質を変えることはできず、法律の仮面を被ったいかなる政治的なもてあそびも自らの領土主権と海洋権益を守る中国の断固たる決意と意志を阻むことはできない。いずれも徒労に終わる。中国は引き続き、国内法と国際法に基づき自らの合法的権利を断固として守る。われわれは関係国に対し、現実を認識し、従来のやり方を改め、過ちを繰り返さないよう忠告する。

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