【F1】去就注目のサインツは「アウディから非常に儲かるオファーが…」 マルコ博士が暴露

去就注目のサインツ

F1で現在最も去就が注目されているカルロス・サインツ(29=フェラーリ)について、レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士(80)が獲得に向けた接触を認めた上で〝爆弾発言〟を行った。

サインツは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の来季加入によって今季限りでフェラーリ退団が既定路線となっている。今季はオーストラリアGPで優勝を果たすなど強烈な存在感を放っており、争奪戦に発展。メルセデス、アストンマーティン、F1に2026年から参戦するアウディなど強豪チームがシ烈な獲得競争を演じている。

そうした中、古巣トロロッソとの縁で獲得に関心を寄せるレッドブルの重鎮マルコ博士が、サインツの去就について最新状況を〝暴露〟した。

オーストリア紙「クライネ・ツァイトゥング」のインタビューに応じたマルコ博士は「カルロス・サインツの名前も今後の計画に影響を与えるのか」との質問に対して「私たちは彼と話をしている」とレッドブルが交渉を行っていると明言した。

その一方で「しかし、彼にはアウディから非常に〝儲かるオファー〟がある。私たち(の条件)は、これに匹敵することも勝つこともできない」とぶっちゃけ。アウディが巨額オファーを提示して、レッドブル陣営では太刀打ちできない破格の条件だと白旗を掲げたのだ。

それでもマルコ博士は、サインツにご執心のようで「私たちはトロロッソ時代からの彼のことを知っており、当時、彼はマックス(・フェルスタッペン)と一緒にドライブしていた。当時レッドブルが彼ではなくフェルスタッペンに頼っていたことが彼を傷つけはしたがね」と旧交をアピールして、獲得を諦めない構えだ。

マルコ博士の言葉どおりならば、26年からの参戦で覇権を狙うアウディがサインツの電撃獲得に成功しそうだが…。いよいよ争奪戦が佳境に入ってきたことは間違いなさそうだ。

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