893日ぶりの実戦登板で1回0封1K!苦戦中の伊藤将司と大竹耕太郎の阪神左の先発ローテ救う救世主として岡田監督も期待の左腕とは!?

高橋遥人が893日ぶりの実戦登板で1回0封1K

4月17日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのオリックスバファローズ戦に、阪神タイガースの先発としてマウンドに上がった高橋遥人は、1回を16球で1安打無失点1奪三振。2021年11月6日のクライマックス・シリーズ第1ステージ・巨人戦以来、約2年半、893日ぶりに対外試合に登板し、1回0封1Kの好投で、支配下復帰へアピールした。

初回、阪神タイガースの先発としてマウンドに上がった高橋遥人は、先頭打者の杉澤龍を初球146kmストレートでピッチャーライナーに仕留めると、続く山足達也に5球目141kmツーシームをライトに運ばれ、ランナーを背負う展開に。しかし、高橋遥人はここで動じず、横山聖哉を8球目139kmツーシームで空振り三振、最後はトーマスを2球目145kmストレートでショートゴロに打ち取り、復帰登板を無失点で切り抜けた。

高橋遥人は、通算44登板で14勝18敗、防御率3.01という結果を残してきたが、昨年6月に左尺骨短縮術と左肩関節鏡視下クリーニング術を受け、育成選手となっていた。

7日にフリー打撃で883日ぶりに故障後初めて打撃投手を務め、中2日で実戦形式のシート打撃に登板し、着々と復帰へのステップを踏んでおり、和田2軍監督は順調と前向きに受け止め、高橋遥人も体の状態は大丈夫、もう上がるしかないと支配下復帰へ向け、前進していた。

当番翌日の18日は、予定されていた検査の為、高橋遥人は練習に姿を見せなかった。

和田監督は今後の起用について、あと何回か1イニングの登板を繰り返しながら進めていくと見通しを示し、高橋遥人を急がせない構えだ。

高橋遥人にはしっかりと先発で本来の投球ができるようになった段階で、今シーズン苦戦している伊藤将司と大竹耕太郎の阪神左の先発ローテーションを救う救世主となってもらいたい。

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