「被爆体験者」「黒い雨被害者」長崎・広島リレーシンポジウム開催へ

被爆者と認められていない長崎の「被爆体験者」と広島の「黒い雨被害者」の救済を後押ししようと、それぞれを支援する専門家らが5月、長崎と広島でシンポジウムを開きます。

被爆者援護をめぐっては、2021年7月、広島の「黒い雨訴訟」で従来の援護対象区域外で黒い雨を浴びた原告全員が被爆者と認められた一方、同じように区域外で原爆に遭った長崎の「被爆体験者」については認められておらず、ことし9月の長崎地裁判決が注目されています。

また、広島でも新たな基準のもとで被爆者と認められなかった人たちによる裁判が続いています。

長崎世話人代表・長崎県保険医協会 本田孝也会長 「(広島の)黒い雨、(長崎の)被爆体験者のことで交流する機会がないままに今、同時並行で進んでる。ぜひ、今回のリレーシンポを契機に連携を強めていって、きちんとした救済を勝ち取るためにも、有意義なシンポジウムにしたい」

シンポジウムは、長崎と広島で開かれ原告を支援している弁護士や医師、研究者らが、広島と長崎の放射線被害の現状について報告します。

長崎では来月12日午後1時半から長崎市立図書館で、広島では来月26日に開かれます。

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