阪神“サヨナラ勝ち”でテンションアップ 勝みなみ「最高の一日」

たまたま「阪神カラー」の黄色コーディネート(撮影/村上航)

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 初日(18日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

勝みなみのメジャー初戦が始まる直前、遠く離れた兵庫の阪神甲子園球場から最高のニュースが届いた。個々の選手はもちろん、チームそのものを愛する“箱推し”を自認する、プロ野球・阪神タイガースの熱烈なファン。そのひいき球団が読売ジャイアンツに今季初のサヨナラ勝ちを収めた。

バックスイング時に頭を下げがちなクセを修正中(撮影/村上航)

「『(スタートまで)あと何分?』というところで、サトテル(佐藤輝明選手)が打った映像のハイライトを見て出ました」。応援している選手、チームの活躍はやっぱりうれしい。「気持ちよく」ティオフを迎え、前半12番(パー3)から2連続バーディを奪取。背中を押されるように15番でもスコアを伸ばした。

最終9番での池ポチャボギーはちょっと悔しい(撮影/村上航)

今週は「しっかり振る」ことをテーマに臨んでいる。54ホールのストローク戦を2位タイで終えて週末に進んだ2週前の「Tモバイル マッチプレー」。準々決勝で敗れ、ティショットへの「不安」が生まれたという。「ずっとバックスイングの時に上体が上がって、手元が上がって右に行くミスがあった」。ミスの原因を分析して意識づけながら修正しようとすると、「意識しすぎて逆にブレちゃって」。今週、同じ失敗を繰り返したくない思いがあった。

地道な取り組みがハマって5バーディ、1ボギーの「68」。首位と2打差の4アンダー2位発進は、昨年7月「AIG女子オープン(全英女子)」の初日7位を上回るメジャー自己ベストの滑り出しとなった。「最高ですね。スコアもいいし、阪神も勝ったし。最高」。弾ける笑顔で一日を振り返った。

今季から専属キャディとなったトム・タナカさん(右)の誕生日だった(撮影/村上航)

この日は今季から専属キャディとしてバッグを担ぐトム・タナカさんの46歳の誕生日でもあった。「ちょっとプレゼントも用意した。喜んでくれたらいいな」とサプライズも計画していたそう。喜びと感謝がたくさん詰まった贈り物だ。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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