クラフトビール、岩手を一大産地に 県内全15社が新団体設立

ベアレンビール

 岩手県内のクラフトビール会社全15社は、新団体「岩手クラフトビールアソシエーション(ICA)」を設立した。個性的な香りや味が特長のクラフトビールへの関心が高まる中、企業同士の情報交換や勉強会を通じて、品質の向上とさらなる需要拡大に連携して取り組む。

 ベアレン醸造所(盛岡市)、世嬉の一酒造(一関市)など6社が発起人となった。県内では近年、クラフトビールを手がける醸造所が増加。開業予定や休止中を含めると東北で最も多い。企業間の情報共有に加え、業界を盛り上げる団体が欲しいとの声に応える形で発足した。

 各醸造所の製造方法や味、香りに関する知識を共有して品質向上を図る。将来的にはビール原料の確保や、地域ブランドを守る国の地理的表示(GI)保護制度への登録も見据え、クラフトビールの一大生産地を目指す。

 参加する15社は次の通り。

 ベアレン醸造所 あさ開 グッドワンリフォーム(盛岡市)世嬉の一酒造 ノイモンドブルーイング(一関市)315BEER(奥州市)BrewGood 遠野醸造 上閉伊酒造(遠野市)陸前高田マイクロブルワリー(陸前高田市)トルクスト(花巻市)ヘリオス酒造沢内醸造所(西和賀町)さくらブルワリー(北上市)泉金酒造(岩泉町)太極舎

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