「だからこそ信じられない」元日ハム助っ人たちが語った “水原容疑者の献身” にSNS涙…選手妻の妊娠時は検査予約に同行も

左から水原容疑者、クリス・マーティン、大谷(2018年、写真:AP/アフロ)

ドジャース・大谷翔平の口座から約24億円を不正送金していた罪で訴追された、元通訳・水原一平容疑者。あまりの事態に、水原容疑者をよく知る、日ハム時代の元同僚たちにも衝撃が及んでいる。

4月17日、米メディア『ESPN』が報じた記事では、かつて日本ハムに所属していた助っ人選手たちにインタビューを実施。登場したのは、マイケル・クロッタ、ミッチ・ライブリー、クリス・マーティンの3人だ。水原容疑者は、日ハム時代に彼らの通訳を担当しており、プライベートもサポートするなど、交流を重ねていた。

2014年から日ハムに所属していたマイケル・クロッタは、「一平がいなければ、完全に路頭に迷っていた。野球だけでなく、日常生活でもだ」と話す。

水原容疑者は、来日からトレーニングが始まるまで毎日クロッタのもとを訪れ、何度もスーパーマーケットへ連れていき、店のレイアウトや商品の探し方を説明したという。忍耐強く、日本語ラベルの翻訳をしてまわったため、「これはこういう意味」と話す言葉が頭から離れなかったという。

さらに、アメリカにいた妻と幼い息子が来日したとき、妻が第2子妊娠中で身重だったこともあり、水原容疑者は成田空港での乗り換えが困難だろうと気遣ってくれた。そのため、札幌から成田空港へ出向き、妻を案内してくれたとも明かした。

クロッタは、そうした水原容疑者の仕事ぶりを「まったく予想していなかった」としつつ、「これは彼の仕事の一部ではなかったが、彼はそういう人だった」と振り返っている。

ライブリーも「彼は私の命綱だった」と発言。「彼をチームの従業員としてではなく、友人として見ていた」と明かした。水原容疑者は、ライブリーが就労ビザを手配するのを手伝ったり、銀行口座の開設をサポートしたり、ライブリーの妻が妊娠したときは超音波検査の予約に同行したこともあったという。

水原容疑者にギャンブル依存症の兆候はあったのか、という質問に対し、ライブリーは「イエスかノーとも言えないし、言いたくもない。彼がギャンブルについて話すことは一度もなかったのはたしかだ」と語っている。

マーティンは、水原容疑者のニュースを見てショックを受けたとし、「物事は変わり、人は変わるものだが、私はそのことを考えられない」と話した。

大谷翔平の通訳として、公私にわたって細やかなサポートを続ける仕事ぶりは、おおいに評価されてきた。だからこそ、今回の騒動を無念に思う声が、SNSにあふれている。

《水原一平さん、その献身的な仕事ぶりに関しては多くの人が感謝の言葉を伝えてるんだよね…ギャンブル中毒に陥って全てが狂ったか》

《本当に悲しいし、だからこそ信じられない事が起きてる。まだまだ心が痛い。。。》

《他人に対する献身さ、それも水原一平なんでしょうね。ただお金、そしてギャンブルという別の一面が本当に残念すぎます…お金は怖い》

《一平の優しさは本物だよな ギャンブルへののめり込みっぷりも本物すぎたが》

《献身的で仕事が出来る人だったのは事実だったんだろうな 一方でお金・お酒・恋愛関係は人を狂わせるものであることも事実 けれどそれらに振り回されない人がいることも事実 一平さんがお金に狂わされて犯罪を犯し、被害者である大谷選手を傷つけたことも事実 その事実が、残念でならない》

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