すららネット、「働き方改革支援補助金2024」の事業者として採択、学校関係者向け説明会も開催

すららネットは、経済産業省が実施する「令和5年度補正予算 探究的な学びに資する民間サービス等利用活用促進事業」における「働き方改革支援補助金2024」の事業者として採択されたことを、4月16日に発表した。

「働き方改革支援補助金2024」は、学校現場において授業準備や授業補助、事務作業に時間を取られ、非常に多忙な教職員の現状に対して、探究的な学び、プログラミング学習をはじめとするより高度な学びに教職員のリソースを振り向けるとともに、人材育成の高度化を図るべく、民間ツールを活用しつつ現在教職員が担っている業務の効率化・省力化などを図ることを目的としている。

今回、すららネットが事業者として採択されたことにより、同事業への申請を希望する各都道府県・区市町村の教育委員会、私立・公立の小中高校を4月末まで募集する。同事業に申請・採択された教育委員会や学校は、同社が開発・提供する小中高5科目が学べる「すらら」「すららドリル」、および探究学習ICT教材「すららSatellyzer」、日本語学習ICT教材「すららにほんご」の4コンテンツを、事業実施期間中に無償で利用できる。

なお、令和4年度に採択された「探究的な学び支援補助金2023」における効果検証では、8割以上の教員が「すらら」「すららドリル」を活用することで児童生徒に合った学習が実現できたと感じたと回答した。また、対象となった教員の6割が「すらら」「すららドリル」の導入により、業務負担が軽減・または軽減されそうと回答している。

同社では、同事業への募集にあわせて4月24日、4月30日、5月7日の各回16時~17時に、これら4コンテンツおよびそれらの事例を紹介する「働き方改革 支援コンテンツ説明会」を開催する。同説明会は、AIドリルやICTを利用して児童生徒の学びをよりよいものにしたい、教員の業務の効率を上げたいといった課題を持つ学校関係者向けの内容となっている。各回とも参加費は無料で、事前申し込みが必要。

「すらら」は、小学校から高校までの国語、算数/数学、英語、理科、社会の学習を、教員役のアニメーションキャラクターと一緒に一人ひとりの理解度に合わせて進められるアダプティブなICT教材。レクチャー機能、ドリル機能、テスト機能によって、一人ひとりの学力に応じて理解→定着→活用のサイクルを繰り返し、学習内容の理解と定着をワンストップで実現する。

「すららドリル」は、アダプティブなドリルと自動作問・採点機能を備えたテストで構成され、「すらら」の姉妹版としておもに公立小中学校に提供されている。

探究学習ICT教材の「すららSatellyzer」では、探究学習で生徒自身に必要な基礎的な探究スキルとして、テーマに対する基本知識(課題への興味関心)、自分の考えを言語化してまとめる(論理力、語彙力)、メンバーと議論し内容を詰めていく(コミュニケーション力、思考フレームワーク)という3点に着目する。学習活動を行っていく中で、探究基礎スキルが自然かつ確実に身につくプログラムの設計となっている。

「すららにほんご」は、外国にルーツを持つ人が就労・留学・生活に必要なレベルの日本語を、楽しみつつ習得可能なICT教材。基本から応用までレベルに合わせて学習でき、文字を書く練習が可能な書写機能も備えている。母語で意味を確認しながら学習できるため、ゼロから1人で学べる。

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