「僕には理解できない」水原一平容疑者の“違法賭博騒動”に元日ハム助っ人らも衝撃!「ギャンブルについて一度も聞いたことがない」

大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の元通訳で、銀行詐欺の疑いで訴追された水原一平容疑者。そんな彼に関わりのある元日本ハムの助っ人、ミッチ・ライブリー氏とクリス・マーティン(ボストン・レッドソックス)が、米スポーツ専門放送局『ESPN』のインタビューに応じた。

2018年から大谷の通訳を務め、スーパースターを献身的に支えてきた水原容疑者だが、大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗み、違法ブックメーカーに不正送金していた疑いがかけられ、世界に衝撃を与えた。

とりわけ、裁判所に出廷する水原容疑者の姿は日米で大きく報じられた。日本ハム時代の助っ人らも例外なく同ニュースを見たようで、マーティンは「僕は多くを語ることは出来ない」と前置きしたうえで、呆然とした様子でこう続けた。

「妻と僕はニュースでイッペイを見た時に、顔を見合わせて『ヤバいね』と口にした。すごくショックを受けたよ。窃盗の件は動揺する。状況が変わることで、確かに人も変わってしまうのかもしれないけど、僕には理解できない」

そんなマーティンは、3月13日のポッドキャスト番組に出演した際に偶然、日本ハム時代にお世話になった水原容疑者について、「僕の信用はすべてイッペイに委ねられていたし、それはとても大きなものだった」と触れていたのだ。

シーズン中にマーティンの妻であるダニエルに妊娠が発覚した時には、超音波検査にも同行してくれた水原容疑者。「検査では我々の側にいてくれて、何が行なわれているかを教えてくれた」と明かしている。
2015年に日本ハムでプレーしたライブリー氏は、最近まで水原容疑者と、まめに連絡を取り合っていたようだ。「水原容疑者にギャンブル依存症の兆候はあったか?」という質問に対しライブリー氏は、「イエスもノーも、もしかしたら、も言えない。ただギャンブルについて一度も聞いたことがない。でも、それが意味あるかどうかは分からない。依存症とはそういうものだよね? 話さないで、隠す」と複雑な心境を吐露した。

昨年、現役を引退した彼は、「彼は日本での僕のライフラインだった」と感謝したうえで、「通訳は文字通り自分の分身のようなもの。選手はコミュニケーションの手段も書類に記入する方法もない。僕らは通訳なしでは生きていけない。僕は彼を球団スタッフではなく友人として考えていた」と、助っ人ならではの苦労を口にする。

日本ハム時代の助っ人からも絶大な信頼を置かれていた水原容疑者。大谷への裏切り行為は、まさに信じがたい出来事のようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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