海外メジャーで2位発進! 勝みなみは驚異のFWキープ率85.7% 「私は『ディアマナ GT 』シャフトが一番合います」

ドライバーは『スリクソン ZX7 Mk II』と『ディアマナ GT 50S』の組み合わせ。45.25インチとやや短めの設定になっている

今季の海外メジャー第一戦、「シェブロン選手権」で4アンダー・2位タイの好発進を決めた勝みなみ。そんな彼女のギアをレポートする。

平均飛距離288ヤード、フェアウェイヒット率85.7%(12/14)を記録して、「68」の好スコアに貢献したドライバーは、『スリクソン ZX7 Mk II』(9.5度、ディアマナ GT 50S、45.25インチ)をバッグに入れている。

「直進性が高い『ZX5 Mk II』もありますが、使用する『ZX7 Mk II』は操作性が高い浅重心設計になっています。米国ではドロー、フェードを打ち分けたいので、フェースコントロールがしやすい『ZX7 Mk II』を使っています」(勝)

シャフトについて勝は「いろいろ試したんですが、切り返しのタイミングがイメージ通りで『ディアマナ GT』が私には一番体に合っていますね」と語っている。では、『ディアマナ GT』はどんなシャフトなのか。「中元調子の全体でしなってくれるシャフト。タメを作って叩きにいきながら、適度なボールのつかまりもあるモデルです」とクラブフィッター吉田智氏は語る。

昨年、勝は上体が伸び上がって出る右プッシュに悩んでいた。突発的にプッシュが出ないように、ある程度ボールをつかまえてくれるシャフトでミスをカバーしているのだ。

一方、パーオン率83.3%(15/18)と高い精度を誇ったアイアンは、6I~PWに『スリクソン Zフォージド II』を採用。打ちこなすのにハードなマッスルバックを使用しており、改めてパワーヒッターぶりに驚かされる。

「私はダウンブローで打つのが好きなんです。ヘッドがつっかかる感じ(ターフを取る)で打ちたいので、マッスルバックを使っています。米国だとボールが沈みやすいので。この『スリクソン Zフォージド II』は、見た目ほど難しくなく球が上がります」(勝)

アイアンのシャフトは『N.S.PRO 950GH neo X』。以前は『N.S.PRO 1050GH』を使っていたが、中間部が硬く先端が動いてボールを上げてくれるシャフトに変更して、スピン量を確保。米国の硬いグリーンではスピン量を増やさないと、ボールをグリーンに止められないのだろう。

ちなみに、ボールが上がりにくい5番アイアンだけは、ハーフキャビティモデルの『スリクソン ZX5 Mk II』(N.S.PRO 950GH neo S)を使う。最近は女子プロでも主流となりつつあるコンボセットを採用して、上がりにくさをカバーしている。

シェブロン選手権の2日目以降も、信頼するギアを駆使して勝がどんなゴルフを見せてくれるのか注目したい。

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●アイアンでダウンブローに打てない人でも飛距離が出るモデルが最近そろっている。関連記事【2番手上の飛びが可能なやさしいアイアン17機種を大分析! 上から打ち込めない人に合うモデルは……】を読めば、ベストなヘッドが見つかるはずだ。

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