『アメトーーク!』ひな壇リーダーもゲット! みなみかわと妻の“脱竹”戦略

18日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)は「スキンヘッド芸人」。丸々としたスキンヘッドが9つ、テレビ画面に並んだ。

この日のゲストはみなみかわ、バイきんぐ・小峠英二、錦鯉・長谷川雅紀、ハリウッドザコシショウ、ずん・やす、どぶろっく・江口直人、鬼越トマホーク・坂井良多、あばれる君、シシガシラ・脇田という濃い口のメンバー。さらに言えば、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)王者1人、『キングオブコント』(TBS系)王者2人、『R-1グランプリ』(フジテレビ系)1人という、お笑いの実績としても超豪華といえるラインナップだった。

そんな中、同番組におけるひな壇のリーダー格である左下席、MC・蛍原徹の横に座ったのは、みなみかわだった。

ひと昔前なら、リーダーは間違いなく小峠だったはずだ。だが、賞レースでなんの実績もないみなみかわのリーダーとしての立ち回りに違和感はなかったし、番組は大いに盛り上がったように見えた。みなみかわがここに座ったことで、小峠・雅紀・ザコシの“SMA仲良し3人組”も、まるでそこが千川BeachVであるかのように生き生きと機能していた。

この日の「スキンヘッド芸人」という企画も、みなみかわの持ち込みだったのだという。もともと「芸人持ち込み企画プレゼン大会」用に提案したものが、番組側に評価されてストレートで採用になったそうだ。

みなみかわという芸人は、飛躍している。爆売れしかけている。そんな予感をひしひしと感じる今回の『アメトーーク!』だった。

同じ日、みなみかわが所属している松竹芸能から退所することが発表された。松竹のコメントによれば、「みなみかわ本人より個人で活動していきたいという意向を受け、本人の意思を尊重致しました」ということらしい。5月末をもって、みなみかわはフリー芸人として活動していくことになる。

退所の布石はあった。2022年にみなみかわの妻がInstagramのアカウントを立ち上げ、東野幸治や千原ジュニア、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏らにSNS上から直接DMを送りつけ始めたのだ。「みなみかわに仕事をください」と頼み込むという手法は界隈をドン引きさせるものだったが、その話題性によって一時期は夫婦での露出も少なくなかった。

昨年3月、みなみかわは松竹に所属しながら、妻を社長とした「合同会社ナンセ」を設立し、松竹との共同マネジメントという形を取ってきた。当時、みなみかわ本人も社長である妻も、その設立理由を「松竹が売ってくれないから」と方々で公言していた。

ナンセ設立から、わずか1年の間で、みなみかわというタレントの格は2つ3つ上がっている。

みなみかわは今回の退所に際し、X(旧Twitter)に「一応言っておきます!史上初の円満なんです」とポストしている。同じ脱竹組のさらば青春の光・森田哲矢、Aマッソ・加納、街裏ぴんくらのツッコミを待つまでもなく、松竹から芸人が退所するたびに「退所に円満はない」と断言していたのは、みなみかわ本人である。

みなみかわの妻は以前、「タイタンの太田光代社長になりたい」と語っていたことがある。タイタンはトラブルで太田プロダクションを退社し、干され切った爆笑問題を再び売るために太田光の妻・光代氏が立ち上げた事務所だ。当時、その発言をマジメに取り合う者はいなかった。

だが、いよいよその放言が現実味を帯び始めている。

(文=新越谷ノリヲ)

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