“報復の連鎖”に発展するか…イスラエルがイランをミサイル“報復攻撃”か イラン「核施設に被害なし」強調

緊迫する中東情勢で急展開があった。
核施設があるイラン中部で爆発音があり、アメリカメディアはイスラエルによる報復措置としての攻撃だと報じている。

報復の連鎖に発展するのか、懸念が高まっている。

イラン中部で撮影されたとされる映像では、夜空に点滅する白い光や、時折、パチパチという音が聞こえるのが確認できる。

イラン国営テレビは、日本時間の19日午前、「イスファハン州で爆発音が聞こえた」と報じた。

イスファハン州は、イランの中央部にある州。
軍事施設や核施設があるとされている。

アメリカのメディアは、政府関係者の話として、「イスラエルがイランをミサイル攻撃した」と相次いで報道した。

4月13日にイランが行った大規模な攻撃に対する報復だとしている。

イラン革命防衛隊の司令官は18日、「わが国の核施設に対する何らかの攻撃があったら、イスラエルの核施設に最新鋭のミサイルで報復する可能性がある」と、警告していた。

一方、アメリカのCNNテレビは、「イスラエルの標的は核施設ではない」と報道。

イラン側も「核施設に被害はなく、爆発音は防空システムによる迎撃音で、被害は出ていない」と主張している。

イラン国営テレビの記者は、「イスファハン州をご覧ください。街は安全で、人々は普通にいつもの生活をしています」と伝え、また、イランの通信社の記者も、「4月19日午前5時45分です。イスファハン州のザルダンジャン地方です。ここは原子力施設がたくさんあります。午前4時45分に銃声が聞こえましたが、何も起こっていません。少なくとも私たちがいるところでは何もありません」と強調していた。

はたして、イスラエルによる報復攻撃はあったのか。
あったとすれば、イランは報復攻撃を行うのか、世界が固唾(かたず)をのんで見守っている。

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