【オリックス】山下舜平大 初回3四球2失点…ボール先行に福岡の鷹党もどよめき

オリックス・山下舜平大

地元・福岡の右翼スタンドからもどよめきが起こった。昨季の新人王でオリックスの最速160キロ右腕・山下舜平大投手(21)が19日のソフトバンク戦(ペイペイ)に先発。初回からボール球が目立ち3四球を与え、山川と栗原の適時打を許して2点を失った。初回は30球中、17球がボール球。真っすぐは抜けぎみ、フォークは引っかけぎみで制球が定まらなかった。

山下は今季初先発となった3日の西武戦で、5回途中99球を投げて自己ワーストの8四死球。前回11日の楽天戦でも5回107球と球数を要していた。この日も2回までに50球に達するなど苦しい投球。初回に2四球を出した後、近藤にストレートの四球を与えた場面では、右翼席にびっしりと埋まったホークスファンからどよめきが沸き起こった。

ライバル球団の近未来のエース候補ながら、福岡出身の剛腕だけに、毎回温かい声援が送られる山下の地元凱旋登板。立ち上がりの制球難による〝一人相撲〟に、福岡の鷹党も複雑な反応を示した。

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