“ツアー1勝”の竹田麗央 「うれしかった」待望のアナウンス

「67」で初の単独首位発進を決めた竹田麗央(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 初日(19日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡)◇6494yd(パー71)◇晴れ(観衆1880人)

午前11時4分。岩井千怜、阿部未悠との注目組で1番ホールのティイングエリアに立った竹田麗央は、いつもと違うスタートアナウンスを聞いて感慨に浸った。「そういうアナウンスを早くされたいと思っていたので」――。

今まではなかった「ツアー1勝」の言葉。「『あぁ、こういう感じか』と。うれしかったです」と、はにかみながら振り返ったが「あまり変わらない自分でスタートできた」。すぐに目の前の一打に意識を向けた。

高難度の17番(パー3)は崖下からパーセーブ(撮影/大澤進二)

スタートホールは静かにパーで滑り出し、2番で1.5mを沈めてバーディ先行。3番、4番(パー5)では3mのバーディパットを沈め、5番では195ydの2打目を4番ユーティリティで30cmにつけるベタピンショット。4連続バーディで一気に飛び出した。

8番でも5mのバーディパットを沈め、パー35の前半を「30」で折り返した。後半は15番で唯一のボギーをたたいたが、5バーディ、1ボギーの「67」。自身初の単独首位発進を決めた。「今までは早く勝たないといけないと思っていたけど、初優勝できたのできょうはのびのびプレーできた」と手応えをにじませた。

史上4人目となる初優勝からの2週連続Vを目指す(撮影/大澤進二)

初優勝からの2週連続Vとなれば、2022年の岩井千怜以来ツアー史上4人目。快挙に向けて最高のスタートを切ったが、「まだ一日終わっただけ」と気持ちは緩んでいない。「このコースは本当にスコアがすぐ動くので、あしたからも気を引き締めて頑張りたい」と力強く言った。(静岡県伊東市/内山孝志朗)

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