猫が『低い声』で鳴く3つのワケ アオ~ンやウゥー…あまりいい気分ではない証拠?

1.不満を訴えたいから

猫が低い声で鳴くのは、基本的には不満なことがあったり、飼い主さんに訴えたいことがある時のようです。

では、具体的にどのような不満を訴えたくて鳴くのでしょうか。

たとえば、「構って欲しい時に構ってくれない」「早くトイレを綺麗にして欲しい」というような飼い主さんに対する不満から、「同居猫ばかり構っている」といった多頭飼いならではの不満などが原因で鳴いていることがあります。

愛猫が明らかに不満そうな声で鳴いている場合、飼い主さんはその原因を察知して、できるだけ速やかに不満を解消してあげることが大切です。

多頭飼いをされている方ならば平等に構ってあげることを心がけたり、定期的にトイレが汚れていないか確認して回るなど、手間のかかることもあるとは思います。しかし、愛猫に快適な生活を送ってもらうためには大切なことであると言えるでしょう。

2.恐怖心や警戒心が発動しているから

猫は警戒している時や威嚇する時にも「低い声」を出す習性があるようです。

そのため、上記のように飼い主さんに対しての不満を訴えているのではないと判断できた時は、他に原因があるかもしれません。

たとえば、窓の外を知らない猫が歩いていたりしないか、などを確認してみてあげてください。この場合は、一時的に窓を閉めて、必要以上に他の猫の姿を見せないようにしてあげることも大切でしょう。

また、雷や工事の音などのような『飼い主さんにはどうにもできないこと』が原因だった場合は、できるだけ家の中心に近い場所の部屋でカーテンを閉めたりテレビを点けるなどして、いつもと変わらない空間に近づけてあげる対策も必要になってきます。

まずは、愛猫が警戒している原因をなるべく速やかに発見し、対処してあげましょう。

3.楽しくてハイテンションになっているから

これはごく一部の子だけが見せる行動だとは思うのですが、必ずしも『低い声=警戒や不満』ではないケースもあるようです。

筆者も、実際に猫と暮らすまでは、猫が「低い声」で鳴く時は威嚇や不満等のネガティブな感情だけを表現する手段かと思っていました。

しかし、筆者宅の数匹の猫の中に、明らかに威嚇しているかのような低い声を『トイレ後や遊んでいる最中のハイテンションな時』にだけ出す子がいるのです。

この子は、生まれた時から外の世界を全く知らない子なのですが、外の世界を知らないがために、本来は『威嚇』の意味合いであるはずの声を「楽しい!」と伝えるために発してしまうのですよね。

そして初対面の人間や動物に対しても最初からフレンドリーに接することのできる性格をしているため、本当の意味での威嚇をしたのは、動物病院でワクチンを打った時くらいのものです。

恐らくこのように、本来の「低い声」の理由とは異なるシーンで低い声を出す子が他にもいる可能性はあります。飼い主としては(楽しそうなのに何故こんな声を…?)と不安に思うかもしれませんが、このようなパターンもあるということを参考にしていただければ幸いです。

まとめ

今回は、猫が「低い声」で鳴くワケについて解説しました。

猫の鳴き方は本当にさまざまあり、それぞれの鳴き方をするワケもさまざまです。

基本的に高い声で鳴く時は甘えたい時や嬉しい時、低い声で鳴く時は不満や警戒を伝えている、という理解で問題ないと思います。

とくに、「低い声」のときは不満や警戒が原因となっている可能性が高いので、より注意が必要です。

愛猫が低い声で鳴いているのを見つけたら、できるだけスルーせずに、その周りに原因がないかどうかを確認し、ストレスが溜まらないようにすみやかに解決してあげることをおすすめします。

© 株式会社ピーネストジャパン