“最初の指名での成功は必須”とブロンコスGMペイトン

デンバー・ブロンコス【NFL】

デンバー・ブロンコスは2024年のNFLドラフトでクオーターバック(QB)争奪戦に加わる可能性が高いが、クオーターバックを見つけるための計画は1つに絞っているわけではないという。

ブロンコス幹部は現地18日(木)に、トレードアップ、現状維持、トレードダウンといった、すべてが選択肢に入っていると語った。

ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは次のように述べた。

「クオーターバックをドラフトしなければならないのか? 確かに、そう見えるかもしれない。しかし、そのクオーターバックは適切な選手でなければならない。他のチームが誰を指名するのかを知ることができれば、この質問に答えやすくなるだろう。だからこそ、これがパズルなんだ」

ドラフト開幕の1週間前である現時点で、全体12位の指名権を持つブロンコスは、すでに自分たちの上と下で指名する他のチームと話し合いをしてきた。どの順位で指名するにしても、ブロンコスはそれがクオーターバックであろうとなかろうと、自分たちの最初の指名にかかっているものがどれだけ重要かを理解しているようだ。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンは、トップ指名権を他のポジションに使う可能性を否定しなかったが、ブロンコスがどの方向に進むにしても、その指名がいかに重要であるかをはっきりと示している。

ペイトンGMは「最初の指名での成功は必須だ」とコメント。

また、ペイトンGMは特に重要なクオーターバックのポジションにおいて、絶望的な状況から間違った選択を強引に行うことがないように注意することの重要性を認識している。このような行動は、今後数年間にわたりフランチャイズに深刻な問題を引き起こす可能性があるからだ。

ペイトンGMはさらにこう続けた。

「ここでやってはいけないのは、無理に決断を下すことだ。そうすれば、来年やその後も同じような状況に直面することになるだろう」

2024年のドラフト候補生であるQBには、ドラフト全体のトップ5位で選ばれる可能性が高い4人の有望株がいる。それは、南カリフォルニア大学(USC)のケイレブ・ウィリアムズ、ルイジアナ州立大学(LSU)のジェイデン・ダニエルズ、ノースカロライナ大学のドレイク・メイ、ミシガン大学のJ.J.マッカーシーだ。これに続いて、オレゴン大学のボー・ニックスとワシントン大学のマイケル・ペニックスJr.の2人が、2番目のグループを形成していると見る者もある。

ブロンコスにとって、トレードアップは注目を集める動きとなるが、トップ4のクオーターバック候補生の1人を獲得するために8つか9つ順位を上げるためのリソースは十分にあるだろうか? ブロンコスは2024年のドラフト2巡目の指名権を持っておらず、将来のドラフト指名権や他のトレード可能な資産も豊富にはないものの、そういったことは、ブロンコスが特別なクオーターバックになると目するクオーターバックを狙う妨げにはならない。

ペイトンGMは次のようにつけ加えた。

「もし自分たちのフランチャイズの未来を変えることができる選手だと感じるなら、その選手を獲得するために必要なことをする」

「われわれはオープンだ」

しかし、ペイトンGMの指摘はもっともだ。トレードアップを望むことと、それを実行に移せるかどうかはまったく別の問題だ。また、ブロンコスが持っているよりも価値が高いドラフト指名権を持つチームを含む、クオーターバックを必要とする複数のチームが、ドラフト上位にトレードアップしようとしている可能性があるため、ブロンコスの立場は良くないかもしれない。

「見返りがどういったものになるかについての仮定は、他にどこが感心をもっているかという点に委ねられることが多かった。そして、そうなると、どこまで耐えられるか(の問題になる)」とペイトンGMは語った。

【KO】

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