木村拓哉主演「Believe-君にかける橋-」イベントでキャスト一挙解禁! 竹内涼真、小日向文世、天海祐希らが集結

木村拓哉が主演を務め、4月25日にスタートするテレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ「Believe-君にかける橋-」(木曜午後9:00。初回拡大スペシャル)のキャスト登壇イベントが開催。竹内涼真山本舞香一ノ瀬颯北大路欣也上川隆也斎藤工小日向文世天海祐希ら豪華キャストの出演が発表された。

「Believe-君にかける橋-」は、橋づくりに情熱を燃やす土木設計者・狩山陸(木村)が刑務所に収容されるという思わぬ困難に見舞われながらも、決して諦めることなく希望と再生の道を模索する、先の読めない手に汗握るサスペンスとスリリング、かつ心に染みわたる人間ドラマが交錯する壮大な物語だ。

過日、木村以外は全員後ろ姿のメインキャストたちがずらりと並んだビジュアルが公開され、その正体をめぐり、ネット上でもさまざまな予想が飛び交ったが、このイベントで、その真相が明らかになった。

イベントは、木村が観客席の中央扉から登場し、観客とハイタッチしながら壇上に上がってスタート。「とてもすてきで、とてもぜいたくな共演者の皆さんとこの場に立てることを、非常に光栄に思っております」と語ると、続いて竹内、山本、一ノ瀬、上川、斎藤、小日向、天海も観客席の間を通って登場し、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。壇上で待っていた木村は男性キャスト陣とがっちり握手を交わし、女性キャスト陣と小日向をエスコート。スケジュールの都合で欠席した北大路は、VTRでスペシャルメッセージを届けた。

竹内は、強い執念で狩山を調べる刑事・黒木正興役。山本は、狩山に憧れる部下・本宮絵里菜役。一ノ瀬は、狩山を尊敬する主任・南雲大樹役。北大路は、狩山が従事する「龍神大橋」工事の一次下請業者である坂東組の社長・坂東五郎役。上川は、狩山が収容される国立刑務所の刑務官・林一夫役。斎藤は、狩山の弁護を担当する弁護士・秋澤良人役。小日向は、狩山のよき理解者である「帝和建設」社長・磯田典孝役。天海は、狩山の妻で優秀な看護師長・狩山玲子役。

そうそうたるメインキャスト陣と初めて公の場に並んだ木村は、「ある施設の上の立場の方だったり、自分の会社の社長だったり、妻だったり、部下だったり、その彼女だったり、もう本当に、シチュエーションによってすべての状況、あと空気感もすべて変わっていくんですけど。そこに皆さんがいてくださるので、本当に無駄な日が1日もないというか、無駄なカットも1個もないですし、本当に現場が豊かです」と喜びをかみ締め、手応えをにじませた。

さらに、共演者について「(竹内)涼真は、今までの作品や公の場での発言、立ち居振る舞いを見て、“絶対的な体育会系の人”なんだろうなと思っていたら、ドンズバでした(笑)。僕のことを“マジで本気”とか言ってますけど、1カット1カットに対する熱量がすごくて、それは僕ではなく本人を表す言葉だと思います。(山本)舞香ちゃんは…今は(一ノ瀬)颯が演じる南雲の彼女という紹介の仕方しかできないのですが、舞香ちゃん演じる絵里菜の存在がないと、狩山の“希望の光”が見えてこない…というキャラクターなので、ものすごく存在感が大きいですね。彼女自身は自然体で、共に撮影を楽しんでくださってるなと感じています」と、それぞれを称賛。

続けて「(一ノ瀬)颯は、クランクインで地方に行った際、涼真が紹介してくれたピザ屋さんに一緒に行きました。そこで涼真と3人でコミュニケーションを取らせてもらい、すごく仲良くなって東京に戻って来たんです。そうしたら、ある時、急に颯から『木村さんの呼び名、一つ考えたんですけどよろしいですか? 今日から“拓さん”って呼ばせてください』と言われて…(笑)。僕自身は『ご自由にどうぞ』と思っているのですが、その時、天海さんが横に座ってて『それないでしょ。駄目でしょ』って(笑)」と、ほほ笑ましいエピソードを明かした。

また、「上川さんは…お会いするとうれしくなっちゃう方なんです。役柄としては微妙な間柄なのですが、撮影現場では割とぴったりくっついています(笑)。(斎藤)工は今までいろいろな作品でご一緒させていただいていますが、今回は間合いや空気感が絶妙な役どころなので、そこまで撮影中にベタベタすることはありません。でも、常に斜め下を向きながらほほ笑み続ける斎藤工がいてくれるので、女性陣からしたら、たまらない現場だと思います。本番以外は常にほほ笑んでいます(笑)」と2人との共演を喜び、「小日向さんは、出来上がりを見るとすごいなと思わされる人。同じステージに自分もいたはずなのに、“ちょっとだけ置いていかれている自分”がいるような感覚を受けて、『先輩、スゲぇな!』と思っています。一方で、いたずらをしてもしっかり笑いながら慌ててくださる先輩なので、ちょいちょいいたずらもしています(笑)。天海さんは、そばにいると感じさせてくれる温度とか匂いとか全部ひっくるめて…“ありがとうございます!”という感じです」と印象を語った。

竹内は「僕の役はですね、あんまり言えることはないんです。だから内緒にしておきます。1話からこれは何を考えてるんだろう。どうなんだろうって皆さんも見てくださって、頭の中でいろいろ考えてくださるんじゃないかなと。僕もすごく演じながら楽しみにしています」と役どころに期待を持たせ、「初日に虹が出ちゃってますから、現場で。そんなサプライズもあったりして、初日からすごくハードな撮影だったんですけど、木村さんがマジで本気なので。でもこの本気の度合いが、なんかちょっとベクトルが合わないなって時もあるんです(笑)。でも今回はマジで本気です。それだけ頭に入れといてください」と木村の本気度を強調しつつ、自身の意気込みを表した。

山本は「そうそうたる大先輩の中でお芝居させていただき、とても感謝しています。私が演じる本宮絵里菜という役は…言えることがありません! 南雲とどういう関係性で、今後どうなっていくのか、楽しみに見ていただけたらうれしいです。現場には素晴らしいスタッフの方々が集まっているので、とてもにぎやかです。チームワークもとてもよくて、私たちも笑わせていただいています。私からしたら『参加していいんですか?』っていう感じなんですけど、経験できるということはありがたいです。木村さんとのシーンはまだ少ないんですけど、ご一緒させていただいた時は、『あ、木村さんだ』って思いながら撮影していました(笑)。エキストラの方々やスタッフの皆さんも目がキラキラしていて、それを見るのも幸せなので、毎日楽しいです」と撮影現場の雰囲気を伝えた。

一ノ瀬は「僕が演じさせていただく南雲大樹は、木村さん演じる狩山陸の部下なのですが、いろいろなものの板挟みになって葛藤する、すごく人間らしさが表れているキャラクターだと思います。自分だったらどういう行動を取るか、南雲に当てはめながら見ていただけたら、楽しめてもらえるのかなと思っています。皆さんとお芝居させていただくことにすごく緊張して、『自分で大丈夫かな?』とプレッシャーを感じちゃっていたんですけど、皆さんが本当に気さくに話しかけてくださって…。リラックスして現場に臨めています。また、皆さんがマジでガチ…じゃない、“マジで本気”でぶつかってきてくださるので、僕もすごく引っ張られ、本当にその世界に生きているような感覚をいただいています。ワクワクドキドキしながら皆さんとお芝居させていただけて、毎日が幸せです」と緊張をうかがわせつつ、喜びの心境を述べた。

上川は「木村さんとは『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)以来の共演ですが、木村さんがご出演なさる作品にご一緒させていただくと、何かとイベントが大規模になるという傾向がございまして(笑)。本日もこれほどの方々の前に立たせていただいて、若干緊張しております。木村さんとは今回、非常に微妙な力関係の中にある間柄の役を演じていますが、いったんカメラの前から離れてしまうと、本当に朗らかに過ごさせていただいております。釣りに始まり、車のことや料理のこともお話してくださいますから、僕自身はとても充実しています。車に例えると、エンジンのような存在。そのエンジンが力強いからこそ、現場が力強く前進していけているなと、木村さんの姿を拝見しながら実感しています」と話し、木村との信頼関係が垣間見えた。

斎藤は「私も弁護士という役柄だけはお話できるんですが、それ以外のことは発表できないんです。でも常に汗をかいている役柄ということで、“シズル感”のみを頼りに現場に立っています。木村さんとは何度か作品で対峙(たいじ)させていただいているのですが、いつも役柄に“マジで本気”な方だと思います。今回も面会室で対峙するシーンで、背筋がゾゾゾッとするような目をされていて、鳥肌が立ちました。狩山がどういう時間を過ごしているのかが伝わってくる、ものすごく印象的なシーンで、よく覚えております。木村さんとは『BG~身辺警護人~』でバディを組ませていただいた時、ここでは発表できないような会話もできるほどの関係性を築けました。その関係を経て、今回は絶妙な距離感で一緒に作品を作らせていただけることになりました。今までの作品が積み重なった上に、今回『BG』と同じ井上(由美子)先生が書いてくださった作品があるんだな、と思っています」と、思い入れたっぷりに言葉を紡いだ。

小日向は「僕は木村くん演じる狩山さんの会社の社長さんを演じております。物腰が柔らかくて、とても温かい社長さんを…たぶん演じることになると思います(笑)。木村くんとは結構いろんな作品でご一緒させていただいているのですが、初めてお会いした時は木村くんがまだ20代だったんです。僕は当時47歳だったので、今の木村くんは、初めてお会いした時の僕の年齢を超えているんですよ。でも、印象は全然変わらないんですよね。なんなら去年ご一緒した時よりも若く見えるんです! 前回も今までに見たことのない木村くんだなと思ったし、今回もやっぱりとても新鮮ですし…“マジな”木村くんに会えて毎日楽しいです」とこれまでの木村との共演を振り返り、その“マジぶり”を強調した。

天海は「今のところ数回しかいとしい主人には会えていないのですが、すごく濃密な時間を過ごすことができています。私は狩山さんを悩ませる要因の一つにもなっていくのですが、それがどういうことなのか…楽しみにしていただけたらと思います。これからどんどん撮影が進むにつれて、もっと仲も深めていきたい、と今から意気込んでおります」と気合十分で、「私は今回木村さんと初めてご一緒させていただきます。熱量を持ってお芝居に向き合っていらっしゃるんだな、と常々感じていたのですが、それを目の前で拝見し、『あぁ、これが木村拓哉さんか』と。とても新鮮でいて、よく練り上げられたものを感じられて、すごく楽しいです。やはり、長く第一線でやって来られた方ですので、とことんプロフェッショナルなんです。熱量とエネルギー、現場を引っ張る力、役柄に没頭する力には並外れたものがあります。その勢いに私もグンっと引っ張っていただき、これから先も2人のシーンがいいものになればいいなと思っています。また、2人のシーンでも木村さんは、あまり見たことがない表情をされていらっしゃいます。新しい木村拓哉さんのいろいろな側面を見ていただけると思います」と木村への敬意をにじませ、期待を込めた。

イベント終盤では、木村自身から主題歌がMAN WITH A MISSIONの「I’ll be there」であることも発表。実は、木村が2022年にリリースした2ndアルバム「Next Destination」に提供した楽曲なのだが、今回は「歌詞の内容やワードの一つ一つが各登場人物の思いや、ドラマの空間とすごく重なる」と感じた木村の提案で、MAN WITH A MISSIONがセルフカバーし、バンドによる新アレンジを加えてドラマを力強くバックアップする。

木村は「これ聞いたことあるなって思った人が多いと思うんですけども、自分が参加させていただく作品に自分の歌はちょっと照れくさいので、もともと楽曲を提供してくださったMAN WITHの方たちに逆にお願いしたら、快諾してくださったので。今回はこのような形で、MAN WITH A MISSIONの皆さんがセルフカバーしてくださった『I’ll be there』が『Believe-君にかける橋-』の主題歌になることになりました。イントロや楽器の音数などに『俺たちだったら、こうやるよね』という新しいアイデアが詰まった“完全なるマンウィズのバージョン”になっていました。聴いたそばから、真摯(しんし)に向き合ってくださったことがすごく感じ取れて、本当に感謝しかありません! 本編と同様、思いっきり楽しんでいただけたらなと思いますので、皆さんよろしくお願いします」と主題歌を紹介し、イベントを締めくくった。

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