就寝前の足刺激で日中ののぼせがゆるやかになり、夜の眠りの質も上がった!

By 鈴木 きよみ

足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。今回のモニターであるS.Sさんは、足相診断によって、若いころから悩みだったのぼせの症状は重度の冷えが原因だったことがわかりました。3週間にわたって足刺激を続けた結果、体調に変化はあったのでしょうか? モニター生活の様子を詳しくお伝えします!

*きよみ先生がS.Sさんを施術したときの様子は、「ほてりは最大の冷え性と心得て! 体の熱を外に出し、スッキリ軽い体になれる足刺激テクニック」から読むことができます。

気になるゾーンへの刺激を続けたら、1週間で強い痛みがおさまった

S.Sさんは、自宅でどのように足刺激を行っていたのですか?

S.Sさん:「毎晩、就寝前にベッドの上で、ラベンダーの香りのオイルを使って足刺激をしました。きよみ先生から押すようにアドバイスいただいたゾーンを刺激するのはもちろん、足裏に痛みを感じるゾーンを見つけたら、そこもよく刺激するようにしました。特に耳や胃のゾーンの痛みが強かったです」

そのときの体調や生活習慣、ストレスの状態などを反映して、足相は数時間ごとに変化すると言われています。足裏を押してみて痛いところがあったら、ゾーンマップで確認してみましょう! その日の調子の悪いところがわかりますよ。

●足裏のゾーンマップ

S.Sさん:「足刺激を始めた当初は、それぞれのゾーンを押すとかなり痛みを感じたのですが、続けていくうちに痛みが和らいできました。足刺激を始めてから1週間後くらいに痛みがおさまったので、効果が出てきたのかな?と思いました」

ゾーンを押したときの痛みが和らいでくるのは、足刺激の効果の兆しです。この兆しが感じられるまで、根気よく刺激を続けてみてくださいね!

急ぐと一気に上昇していたのぼせの熱は、ゆるやかに変化

足刺激の痛みが減ってきたほかに、何か効果を感じたことはありましたか?

S.Sさん:「自分でははっきりとした違いまではわからないのですが、3週間後の足裏の状態は、以前と比べて全体的に血行がよくなったように感じます。あとは就寝後に途中で目が覚める回数が減って、よく眠れるようになりましたね」

S.Sさんは就寝前に足刺激をしているというお話でしたが、足が温まったことで入眠しやすい状態になっていたのかもしれません。足が温かいと眠りやすくなり睡眠の質も上がるので、夜の寝つきが心配な人は横になる前に足刺激をするのがよさそうですよ。

冷えによるのぼせがお悩みだったS.Sさんですが、それらの体調に何か変化はありましたか?

S.Sさん:「のぼせの症状は相変わらず毎日のようにあるのですが、少し軽くなってきたようです。たとえば、以前は外出先で急いでいるときなどに、体が一気にのぼせてしまうことがよくあったのですが、のぼせ方が少しゆるやかになってきた感じです。ただ、冷えについてはよくなったという実感がまだありません」

S.Sさんは、のぼせがあることで体が温かく感じ、体の冷えに気づきにくい状態でした。そのことも、冷えの改善を感じにくい原因になっているかもしれませんね。

実際の足相ではどうでしょうか? 以前と比べてどんな違いがあるのか、きよみ先生に見てもらいましょう!

足色がピンクになり、足裏と足の甲にむくみが減ったサインが!

S.Sさんの足相を見比べてみましょう。足刺激前よりも3週間後のほうが、足の血色がよくなっていることがわかります。

●足刺激前

●3週間後

きよみ先生:「足裏のピンク色が強くなっていることから、以前に比べて体温が上がってきたことがわかりますね! 自然に汗をかけるようになってきて、むくみが減ったので、土踏まずの部分のシワが目立つようになりました」

体によぶんな水分があると、足裏がぱんぱんにむくみ、しわが伸ばされて目立ちにくくなりますが、むくみが減ってくると伸びていたしわが戻り、しわが深くなったように見えるのだそうですよ。S.Sさんがのぼせにくくなった、と感じたのは、体温が上がり、冷えが少しずつ解消しているからのようですね!

きよみ先生:「足の甲側からも見てみましょう。こちらも足刺激前に比べて3週間後のほうが肌の血色がよくなっていますね。また、以前よりも足の甲の血管が目立ちますが、これも足裏同様、足の甲のむくみが減ったために浮き出てきたのです。血流がよくなってきているので、このまま足刺激を続けていけば、のぼせや冷えの改善がもっとはっきりと実感できるはずですよ」

足の甲の血管に注目してみましょう。

●足刺激前

●3週間後

最後にS.Sさんに、3週間のモニター生活を体験した感想をお聞きします。

S.Sさん:「足刺激体験は、自分の体調を振り返るよい機会でした。体を温めることを意識して、ハーブティーを飲むようにするなど、生活習慣を変えるきっかけにもなりました。今は症状が軽くなり始めた段階なので、今後の継続がとても大切だと実感しています」

自分自身で日々の体調を見つめることは、健康管理のためにとても大切ですね! 足裏への刺激によって痛みや違和感のあるゾーンを知ることができると、その日の心身の調子がわかります。足裏ゾーンマップを見ながら、みなさんも自分の足裏にふれてみてくださいね!

取材・文/牧内夕子

*鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。

『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)

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