終盤で“違和感”のアクシデントも 西村優菜が「粘り勝ち」の予選通過

粘りのプレーで”第一関門”はクリアした(撮影/村上航)

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 2日目(19日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

午前組のトップスタートで出た西村優菜は2バーディ、2ボギーの「72」で回り、2オーバー60位で予選通過をした。初出場の昨年はカットラインまであと1打で迎えた第2ラウンド終盤16番でイーグルを奪って決勝に進出し、今年は終盤8番(パー5)で2mのチャンスを沈めるバーディを奪った。2年連続の“滑り込み通過”だが「いい緊張感の中でいいプレーできた」と笑顔を見せた。

好感触が思うようにスコアにつながらない(撮影/村上航)

前週「マスターズ」で2位になったルドビグ・オーベリ(スウェーデン)のプレーを見て、今週のテーマは「スマイル」と決めている。それでも、「いいショットが奥に行ったり、エッジに噛んで止まったり。感覚はいいのに結果にならないのが続いて」とフラストレーションが溜まった。

うつむいてしまう時間があった(撮影/村上航)

うつむく時間もあった。終盤にさしかかる4番。パー5の3打目で右腕に強い衝撃を受けた。「逆目だったからフルスイングしたら、ちょっと硬い芝に突っかかっちゃって。テークバックでちょっと違和感みたいなものが」―。それでも、パーでしのぎ、8番のバーディにつなげた。「イライラのたまるゴルフではあったけど、粘り勝ちしたかな」と明るく振り返った。

上位を目指す週末へ(撮影/村上航)

最低限の目標はクリアした。昨年は56位だったが、今年は予選通過だけで終われない。「メジャーだけに予選通過は大きいけど、ギリギリの位置で戦っていちゃ駄目。もっと上を見たいし、もうちょっと攻めのゴルフができるんじゃないかなと自信を持って。ショットは悪くない」。勝負の週末が始まる。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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