先発メンバー7人変更の日本代表 2-0でUAEを下して準々決勝進出決定【サッカー U-23アジア杯】

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今夏のパリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねたU23アジアカップでU23日本代表は4月20日、B組第2戦でU23UAE代表にDF木村誠二選手(鳥栖)とMF川崎颯太選手(京都)のゴールで2-0の勝利を挙げ、2連勝でグループ2位以内を確定させて決勝トーナメント進出を決めた。

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日本は22日のグループステージ最終戦で、2連勝で突破を決めている韓国と対戦。1位突破をかけた戦いとなる。

8大会連続でのオリンピック出場を目指す日本は1-0で勝利した初戦の中国戦から、中2日で迎えたUAE戦に先発メンバー7人を変更。

守備陣は、GK小久保怜央ブライアン選手(ベンフィカ)と右サイドバックのDF関根大輝選手(柏)以外の最終ライン3枚を入れ替え、中盤から前はMF山本理仁選手(シントトロイデン)とMF山田楓喜選手(東京V)のほか4枚をフレッシュな戦力に変更した。

大幅な入れ替えとなったが、チームの立ち上げから一貫して「誰が出ても機能すること」を目指したチーム作りをしている大岩剛監督が送り出した選手たちは、淀みのない連携と推進力のある攻撃で、序盤から多くのチャンスを作って相手ゴールに迫った。

前半22分には、DF大畑歩夢選手(浦和)の左サイドの攻め上がりからFW荒木遼太郎選手(F東京)がクロスバーを叩き、27分には山本選手がミドルシュートで狙い、GKがCKに逃れる場面を作った。

セットプレーに自信を持つ日本は、このCKを得点に結びつけた。山田選手の左CKをファーサイドで受けた山本選手がゴール前にクロスを入れ、木村選手が頭で捉えて先制した。

第1戦の前半途中出場に続いて初先発となった木村選手は、「本当にいいボールがきた。あれはほとんど理仁の点だと思う」とクロスを上げた山本選手を称賛した。

初戦を韓国に敗れて勝利が欲しいUAEは、ロングボールを前線に送る形で得点機を探ってきたが、日本はボールの出どころにプレッシャーをかけるなどで対応。

それでもUAEは前半終了目前に、DFアブドラ・アルバルーシュ選手がドリブルで持ち上がり、ペナルティエリア左からシュートを放ったが、GK小久保選手を崩すには至らなかった。

日本は前半終了間際に、右サイドを仕掛けた川崎選手がペナルティエリアに入るところで相手DFに倒されて一度はPKの判定を得たが、VARチェックで取り消された。

しかし、日本は後半に入ってもテンポの良い攻撃を続けて主導権を渡さず、相手ゴールに迫る。

後半15分には山本選手のシュートリバウンドを拾った大畑選手の左サイドからのクロスが、そのままゴールに入る場面も作ったが、この日2度目のVARチェックによりオフサイドでノーゴールになった。

押し込みながらも追加点がなかなか決まらない流れだったが、左サイドでの仕掛けが2点目につながる。後半21分、大畑選手のクロスに川崎選手がゴール前で相手DFの裏に入って頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

日本は終盤にも後半途中出場のMF松木玖生選手(F東京)やFW細谷真大選手(柏)がゴールを脅かすなど、最後まで攻めの圧力を落とさず、快勝で2勝目をマーク。グループステージ最終戦を待たずに8強進出を決めた。

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