マイナ利用不可病院「通報」促す 河野氏が自民議員に文書配布

河野太郎デジタル相

 河野太郎デジタル相が自民党の国会議員に対し、マイナンバーカードに健康保険証機能を持たせた「マイナ保険証」が利用できない診療所や病院があった場合、公的な相談窓口への連絡を支援者に呼びかけるよう求める文書を配布していたことが、20日分かった。

 マイナ保険証の利用率は5%程度と低迷が続き、状況の打開を図る狙いがありそうだ。ただ実質的に「通報」を促すことで、医療機関へ圧力をかけていると批判を招く可能性がある。

 文書は、利用率低迷の原因を「医療機関の受付での声かけにあると考えられる」と指摘。マイナ保険証が使えなければ、マイナンバー総合フリーダイヤルに電話するよう呼びかけた。

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