「自分のためだけでは頑張れない」 通算13勝・31歳成田美寿々、10か月ぶり復帰を後押ししたもの

10か月ぶりのレギュラーツアーで予選を通過した成田美寿々【写真:Getty Images】

フジサンケイレディス初日

女子ゴルフの国内ツアー・フジサンケイレディス第2日が20日、静岡・川奈ホテルGC富士C(6494Yヤード、パー71)で行われた。69位で出たツアー通算13勝の31歳・成田美寿々(ジェイテクト)は4バーディー、2ボギーの69で回り、通算2オーバーで41位。昨年6月以来10か月ぶりのレギュラーツアーで予選通過した。ファンやスポンサーの後押しを受けて復帰。「アグレッシブにできた」と振り返った。

初日にトリプルボギーを叩いたホールでリベンジした。5番パー4。成田はこの日5ウッドの入れ替えた4UTで第2打を放った。残り205ヤードから7メートル寄せてバーディー。9、10、13番でも伸ばした。17番はボギーを叩いたが、60台をマーク。「ピンチはなかった。少し自信がついて、できるなという気持ちが湧いてきた」と胸を張った。

2012年に賞金ランク27位で初シードを獲得。13勝を積み上げた。2度の賞金ランク5位など20-21年までシード権を保持したが、同年は102位で喪失した。22年は12試合で予選通過は1度のみ。22年11月に休養を発表し、昨季は1試合だけだった。

今週は主催者推薦で参戦。「やっぱり自分のためだけでは頑張れない」。復帰したのはファンやスポンサーの後押しがあったからだ。「予選通過はしなければと思っていたので、ホッとしている。アグレッシブにできた」。初日は50位以内の予選通過圏外だったが、恐れずプレーした。

試合勘も徐々に戻ってきて迎える最終日。「予選落ちを気にせずにガンガンいける。また楽しみと思えるようになった」。若手も多く活躍する女子ゴルフ界。戻ってきた31歳が勝負の最終日に挑む。

THE ANSWER編集部

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