今季8戦5度目の最終日最終組 「追う気持ちで」竹田麗央は初Vから2連勝へ

初優勝からの2週連続Vに挑戦(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(20日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡)◇6494yd(パー71)◇曇り(観衆2832人)

1打差の単独首位で出た竹田麗央が5バーディ、1ボギー「67」で回り、通算8アンダーの首位で最終日に臨む。

スタートの1番をボギーとしたが、「このコースはどうしてもボギーが出るのでそれが先に来たというふうに考えた」とすぐに気持ちを切り替えた。3番で117ydの2打目をPWで1.5mにつけて最初のバーディを奪うと、7番からは1m、7m、4mを沈めて3連続バーディ。後半も12番(パー5)で着実に伸ばし、後続に3打差をつけた。

「今はゴルフ自体がすごくいい感じなので、そこも自信になっている。きょうも4つ伸ばせて良かった」と手応えを口にする。

2日連続「67」で首位キープ(撮影/大澤進二)

今季ツアー8戦で5度目の最終日最終組。全37試合に出場すると仮定して単純計算すると、シーズン終了時には約23回に…。過去10年の賞金、年間女王と比較すると、シーズン最多は2016年のイ・ボミ(韓国)の13回(出場28試合)、23年の山下美夢有は出場32試合で10回だから、いかにハイペースで優勝争いに絡んでいるかが分かる。

ボギー発進も気持ちをうまく切り替えた(撮影/大澤進二)

前週「バンテリンレディス」での初優勝から2週連続Vとなれば、22年の岩井千怜(「NEC軽井沢72」「CAT Ladies」)以来ツアー史上4人目の快挙。同組には初タイトルを目指す野澤真央と、今季2度の最終日最終組対決でいずれも優勝をさらわれた鈴木愛が入った。「(鈴木は)全体的に上手でパッティングもすごい決めてくるけど、気にせず自分のペースでやりたい」と意気込む。

3週前の「ヤマハレディース」では後続と2打差の首位で最終日を迎えたが、小祝さくらに逆転を許した。「あしたになってみないと分からないけど、最後の9ホールが大事だと思うので頑張りたい。追う気持ちでやる」。前週は3打差を逆転した。今週は3打差逃げ切りに挑む。(静岡県伊東市/内山孝志朗)

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