15歳・張本美和 世界2位に大接戦の末惜敗も女子史上最年少で銅メダル獲得【卓球 W杯】

ITTF男女ワールドカップ<4月15~21日/マカオ>19日、女子シングルス準決勝で張本美和(15=木下グループ/世界ランク12位)が王曼昱(25=中国/同2位)にゲームカウント2-4で敗れて準決勝敗退となった。

決勝進出とはならなかったが、女子W杯史上最年少で銅メダルを獲得した。

今大会、快進撃を見せる15歳の張本美和。1回戦では世界3位の王芸迪(27=中国)から初勝利をあげると、昨日の準々決勝ではディアス(23=プエルトリコ/同10位)に勝利し、史上最年少での準決勝進出。

ワールドカップ史上初となる兄妹でのメダル獲得の快挙を成し遂げた。

ちなみにこれまでの最年少記録は平野美宇(24=木下グループ/同13位)の16歳で、中国選手が不参加だった2016年大会で初優勝を果たしている。

続く準決勝の相手は、昨日早田ひな(23=日本生命/同6位)を下した世界卓球2021女王の王曼昱(25=中国/同2位)。

過去の対戦は張本の0勝1敗だが、今大会で世界3位を破った張本が世界2位に対してどんなプレーを見せるのか注目が集まった。

第1ゲームは相手のバックサイドにボールを集めた張本。しかし相手の回転量の多いドライブに押されてバックハンドにミスが出てしまい、競り合うも9-11で奪われる。

打球点の早い張本の両ハンドに対して、王曼昱は台から距離をとってのパワードライブで応戦。得意のラリー戦でも相手を崩すことができず、第2ゲームも落とす。

前半は王曼昱の巧みなハーフロングサーブに苦しんだものの、第3ゲームはコースを散らしつつ、チキータ、ストップを織り交ぜて返球。8連続ポイントをあげて、張本がゲームを奪い返す。

第4ゲームは3-0と張本がリードし、勢いに乗るかと思われたが、すぐさま王曼昱が5連続ポイントで逆転。

張本はチキータを狙い打たれて、ゲームカウント1-3と王手をかけられる。

あとがなくなった第5ゲームはチキータを封印。ストップからの展開で流れをつかむと、ラリーでは相手のフォアサイドを突いて、張本が再びゲームを奪取。

第6ゲームは一進一退の展開。強気のバックハンドを見せた張本が先にゲームポイントを握るも、2度のチャンスをものにできず、最後はフォアドライブがオーバーとなり11-13で敗退。世界2位を相手に互角のラリーを繰り広げたものの、あと一本が遠かった。

<男女ワールドカップ 女子シングルス準決勝>
張本美和 2-4 王曼昱(中国)
9-11/6-11/11-6/6-11/11-9/11-13

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