宇都宮・西鬼怒川沿いで黄桜が見頃 河川敷500メートル薄黄緑色に彩る

見頃となった黄桜

 【宇都宮】宮山田町の上河内緑水公園に隣接する西鬼怒川沿いで黄桜が見頃となり、薄黄緑色の花がソメイヨシノとは違った趣を醸し出している。

 この地域では、かつて農家が豊作を祈って黄桜を植えていたが、昭和時代に野焼きや盗難でなくなってしまった。地元の住民組織「黄桜の郷 かみかわち」が以前の景色を復活させようと2014年に約50本を植樹し、以降も少しずつ増やしている。

 高さ約3メートルに育った黄桜は約150本、長さ約500メートルの並木となり、河川敷を薄黄緑色に彩る。同公園に咲いていたソメイヨシノに続き、花見に訪れる人を楽しませている。

 同組織の斎藤信三(さいとうのぶみ)代表(76)は「今年の開花は例年より1週間ほど遅く、今週末ごろまで楽しめる。花はピンク色に変わっていくので、色の変化も見てほしい」と話した。

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