張本智和・美和が準決勝敗退も史上初の兄妹で銅メダル獲得…マカオ開催の卓球ITTF男女ワールドカップ

準決勝に臨む張本智和選手(図版:マカオ政府体育局)

 マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで開催中の「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ2024 プレゼンテッド・バイ・ギャラクシーエンターテインメントグループ」が佳境を迎えている。

 大会6日目の4月20日、第2ステージ(決勝トーナメント)準決勝の男女シングルス各2試合が行われ、日本選手では、男子の張本智和(智和企画)=世界ランク9位=が中国の林高遠(リン・ガオユエン)=8位=と、女子の張本美和(木下グループ)=12位=が中国の王曼昱(ワン・マンユ)=2位=とそれぞれ対戦した。結果は下記の通り。

<男子>
・林高遠(中国)vs 張本智和 4-0(11-9/11-6/11-6/11-1)
<女子>
・王曼昱(中国)vs 張本美和 4-2(11-9/11-6/6-11/11-6/9-11/13-11)

準決勝敗退もワールドカップ史上最年少で銅メダルを獲得した張本美和選手(図版:マカオ政府体育局)

 張本兄妹はともに準決勝敗退となったが、兄妹での銅メダル獲得はワールドカップ史上初めて。また、張本美和(15歳)の銅メダル獲得はワールドカップ史上最年少記録に。

 張本美和は決勝トーナメント初戦で世界ランク3位の王芸迪(中国)を破って勝ち上がり、準決勝でも同3位を相手に堂々としたプレーで臨んだ。現地会場は中国スター選手のファンが大半を占めたが、現地ファンの間でも日本の兄妹プレーヤーへの注目度は高く、健闘を称える大きな声援が送られた。

 今大会も決勝戦を残すのみ。決勝は21日午後7時30分から女子、男子の順で行われる。対戦カードは男女とも中国勢同士で、女子が孫穎莎(スン・イーシャ)と王曼昱、男子が馬龍(マ・ロン)と林高遠。主催者によれば、決勝戦のチケットは発売開始後約3秒で完売したとのこと。

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