【F1】〝ドラ息子〟ストロールが残留方針で米メディアが痛烈皮肉「金持ちパパのおかげ」

ランス・ストロール(ロイター)

F1アストンマーティンのランス・ストロール(25)が、低迷しているにもかかわらず契約延長の可能性が高まっていることを受けて、米メディアが痛烈に批判した。

ストロールは、父ローレンス氏が大富豪でアストンマーティンのオーナー。その〝コネ〟でF1レーサーの座を手にしたと以前からささやかれている。今季はパフォーマンスも低調で、7日の日本グランプリ(GP)ではマシン性能で優位なはずのRB角田裕毅(23)に敗れてポイントを逃し、さらに批判を浴びている。

そしてF1中国グランプリ(GP)では、20日のスプリントで全く見せ場なく14位に沈み、予選でも同僚のフェルナンド・アロンソが3位と好位置に付けたのとは対照的に11位に終わった。

今後2026年からスタートするホンダとのコンビに向け、上位を目指すアストンマーティン。まずはエースのアロンソと複数年契約を新たに結んだが、いくら御曹司といえ第2ドライバーがストロールのままでいいのか懐疑的な見方が大勢を占める。それでも中国GPを前にマイク・クラック代表は契約延長を示唆。その方針が再び物議を醸す展開になっている。

そうした状況を受けて、米メディア「オートレーシング1」は「ランス・ストロールは〝金持ちパパ〟がチームを買収したおかげで、シートを手に入れた」と痛烈な皮肉を込めて報道した。

同メディアは「クラックは、ストロールのキャリアに疑念が浮上している中で、彼がプロジェクトの中心人物であることを認めた」と指摘。クラック代表が「私たちは継続性を求める。それがとても大切だといつも思っている。つまり、今後数週間以内に分かるだろう」と契約延長が濃厚になっている状況を強調した。

ストロールを巡っては、レジェンドのデーモン・ヒル氏も「テニスをするためにF1を諦める決断をするかもしれないな」と冗談交じりに揶揄するなど批判が高まっている。

ストロールは四面楚歌の状況から逆襲できるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社