中国遼寧省のGDP、1~3月は5.4%増

中国遼寧省のGDP、1~3月は5・4%増

遼寧省瀋陽市の国際定期貨物列車「中欧班列」(瀋陽)集結センターで行われた中欧班列の積み込み作業の様子。(資料写真、瀋陽=新華社配信)

 【新華社瀋陽4月21日】中国遼寧省統計局が19日に発表した同省の第1四半期(1~3月)の域内総生産(GDP)は前年同期比5.4%増の6961億2千万元(1元=約21円)となった。産業別では、1次産業が5.3%増の324億4千万元、2次産業が5.9%増の2641億2千万元、3次産業が5.0%増の3995億7千万元だった。

 主要農産物の生産量は伸びを維持した。うち果物は5.1%、野菜・キノコは4.5%、豚・牛・羊・家禽肉類は6.6%、水産物は5.3%それぞれ増加した。

 一定規模(主要業務の年間売上高2千万元)以上の工業企業の増加値(付加価値額)は5.3%増で、伸び率が2023年通年を0.3ポイント上回った。うち採鉱業は4.4%増、製造業は5.7%増、電力・熱・ガス・水の生産・供給業は3.0%増となった。企業形態別では、国有持ち株企業が3.2%増、民間企業が6.5%増、集団所有制企業が31.0%増、株式制企業が6.3%増だった。業種別では、工業大分類40業種のうち31業種は増加した。

中国遼寧省のGDP、1~3月は5・4%増

   遼寧省大連市の星海広場とその周辺の夜景。(資料写真、大連=新華社配信/朴峰)

 製品別の生産量は新エネルギー車(NEV)が46.5%、化学繊維が15.7%、鉄鉱石が11.3%、家具が6.4%、炭素繊維・複合材料が5.8%それぞれ増加した。

 サービス業の増加値は5.0%増で、うち卸売・小売業が5.8%増、宿泊・飲食業が8.9%増だった。貨物輸送量は6.8%増の4億1千万トン、旅客輸送量は18.7%増の延べ1億5千万人となった。

 社会消費財小売総額は6.1%増の2486億9千万元となった。事業所の所在地別では、都市部が6.2%増の2163億1千万元、農村部が5.9%増の323億8千万元。消費分野別では、商品小売が6.0%増の2315億3千万元、飲食収入が7.8%増の171億6千万元だった。

 固定資産投資は9.3%増となった。分野別では、インフラが21.3%増、製造業が20.8%増、不動産開発が21.4%減だった。産業別では、1次産業が14.7%増、2次産業が25.0%増、3次産業が2.4%減となった。

 一般公共予算(一般会計に相当)収入は7.9%増の893億3千万元、支出は0.9%増の1716億1千万元だった。

 金融機関(外資系を含む)の人民元・外貨建て預金残高は5.4%増の8兆2295億6千万元、貸出残高は0.6%増の5兆5997億9千万元となった。

 住民1人当たり可処分所得は5.2%増の1万871元となった。うち都市部は4.9%増の1万2456元、農村部は6.0%増の7624元だった。

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