QBローレンスの契約延長に「取り組んではいるが、強引に進めることはできない」とジャガーズGMバールケ

ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/Peter Joneleit】

ジャクソンビル・ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)トレント・バールケは忙しいオフシーズンを過ごしている。

ジャガーズはクオーターバック(QB)マック・ジョーンズを獲得し、ワイドレシーバー(WR)ゲイブ・デービスと3年契約を締結。さらには、3月に非独占的フランチャイズタグをつけたラインバッカー(LB)ジョシュ・アレンとの5年1億5,000万ドル(約231億9,375万円)の契約延長も実現させた。

バールケGMとジャガーズに待ち受けている次の課題は、フランチャイズQBトレバー・ローレンスの契約延長だろう。

チーム公式記録によると、今オフシーズンにおけるローレンスの契約延長について質問されたバールケGMは「私たちは素晴らしい話し合いを何度か行なっている」と答えたという。「昨夜も彼の代理人と話をした。取り組んではいるが、強引に進めることはできない。ジョシュの状況についても同じことを言ったと思うが、時間はかかるものだし、実際にそうなった。だが、それが実現して、それを終えた状態で前に進んでいけるのだと思いながら、このオフシーズンプログラムを迎えられたのはうれしい。私たちは今も取り組んでいるし、これからもそうするつもりだ。もちろん、オーナーが関わっているし、コーチも関わっている。私たちはベストを尽くすつもりだし、ここで何かを成し遂げたいと願っている」

NFLでの3シーズンを終え、契約延長が可能になっているローレンスは、2023年シーズンに4,016ヤード、タッチダウン21回、インターセプト14回を記録。2021年ドラフト全体1位指名を受けたローレンスは昨季、膝のケガやハイアンクルスプレイン、脳しんとう、右肩の捻挫など、複数のケガを抱えながらプレーしていた。

現在24歳のローレンスがフランチャイズに与える影響は、2022年シーズン中に明らかになっている。ローレンスはキャリア2年目のシーズンに、プロボウルに選出され、チームを2018年シーズン以降で初となるプレーオフ進出に導いた。ワイルドカードラウンドでロサンゼルス・チャージャーズとの一戦に臨んだジャガーズは、27対0で劣勢に立たされていたところから大逆転して31対30で勝利。近年のプレーオフで最大級の勝利を収めた。

昨オフシーズン、2020年のドラフトで指名された選手たちは高額の契約延長を実現させている。シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウやチャージャーズのジャスティン・ハーバート、フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツといったクオーターバックたちは、印象的なシーズンを過ごした後に新契約を手に入れた。ローレンスは新人契約を結んでいる状態であるため、契約延長を急ぐ必要はないものの、ジャガーズは現在、ローレンスの契約に対処している。

WRカルビン・リドリーがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のライバルであるテネシー・タイタンズに移籍したことを受け、ジャガーズのオフェンスは昨季にレシーブヤードでチームトップに輝いた選手を欠くことになった。ジャガーズは現地25日(木)から行われるドラフトの全体17位指名権を保持しており、バールケGMはローレンスの新たなターゲットを指名する可能性を示唆している。

バールケGMはワイドレシーバーの候補生について「どう見ても、とてもいいレシーバーのグループだと思う」と述べ、「みんなが話している3人は本当に優秀なフットボール選手だと思う。次の波にも本当にいいフットボール選手が何人かいると思っている。あのポジションには、ドラフトを通してああいう優秀な選手がいると思う」と続けた。

【RA】

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