体臭や枕、タオルのニオイがキツくなってない?!アラフォー夫の気になるニオイの正体は…?【専門家】

引用元:nicoletaionescu/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに、パートナーの気になる症状について聞いてみると、「体臭などのニオイ」についての悩みが多く寄せられました。妊娠中はニオイに敏感だから…ということもあるかもしれませんが、気になるニオイはなんとかしたいもの。
パートナーのニオイ対策について、順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授であり、男性専門のDクリニックで治療する辻村晃先生に聞きました。

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気になるパートナーのニオイ!

まずは、みんなが気になっているパートナーのニオイに関するエピソードを紹介します。

■枕が…
「枕のニオイが気になります!」(おか)

■飲酒後のニオイ
「お酒を毎日飲んでいて、そのニオイがいやだ…」(もも)

■おじさん臭がキツくなってる?!
「年々おじさん臭がキツくなってきた気がします。お風呂でちゃんと体を洗っているのか気になります…」(みっちゃん推し)

■すっぱいニオイ
「バスタオルを2日に1回しか洗わないので、なんとなく酸っぱいニオイがします」(リンリンりんご)

■頭や体から発するニオイ
「慢性的な鼻炎で、口呼吸をするので口臭が…。最近は、頭か身体から発するニオイも気になります」(ふじ)

■もしかして加齢臭?
「最近、体臭が変わった気がします。私が妊娠中で過敏なだけかもしれないが、加齢臭かもしれません」(AZ)

後頭部や首周りなどから発せられるニオイが原因

パートナーの気になるニオイの原因とその対策について、辻村晃先生に聞きました。

「男性は年齢とともに皮脂の分泌が増えるので、ニオイを発するようになります。男性のニオイの代表的なものに、50代以降に多い加齢臭がありますが、30代後半から40代前半の世代のニオイは、汗臭もしくは、いわゆるミドル脂臭と呼ばれるものです。

汗臭やミドル脂臭の原因は、汗や皮脂、皮膚の常在菌と言われていて、時間が経つとともに汗が皮脂と混ざり合い、それを皮膚に存在する皮膚常在菌が代謝・分解することで、ニオイが発生します。

男性の気になるニオイが発生する場所は、後頭部、首周り(襟足、耳の後ろなど)、背中、胸などです。女性に比べて、男性は汗や皮脂の分泌量が多く、ニオイが強い傾向にあります。

体験談にもあるように、枕のニオイは後頭部や首周りのニオイがついたことが原因と考えられます。使い古した油のようなニオイを発するので、放置するとニオイが染み込んでしまいます。こまめに洗濯しましょう。

食生活では、脂質の多い食品をあまり摂らないことが大事です。肉類や動物性脂肪が含まれる食品は、皮脂の分泌が過剰になったり、消化するときにアンモニアなどが発生したりして、ニオイの原因になるからです。

日頃のケアとしては、頭部や首周り、耳の後ろ、襟足までニオイが気になる場所を念入りに洗うことです。シャンプーをする時は、髪だけでなく頭皮の汚れも洗い流しましょう。
ニオイが気になる場合は、出勤前にシャワーを浴びるというのもひとつの方法です。
また、日中はニオイのもととなる汗や皮脂をこまめに拭き取ることです。できれば、ハンカチや汗拭きシートなどを常備して、汗をかいたら首周りや耳の後ろなどしっかり拭くとニオイを抑えることができるのではないでしょうか」(辻村晃先生)

ニオイは、自分では気付きにくいものです。タオルや汗拭きシートなどでこまめにケアすることが大事ですね。
(取材・文/メディア・ビュー 酒井範子)

辻村晃先生

PROFILE)
順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授。国立病院機構大阪医療センター勤務後、ニューヨーク大学に留学し細胞生物学臨床研究員を務める。大阪大学医学部泌尿器科准教授などを経て、現職。Dクリニック東京でも診療を行い、特に生殖医学、性機能障害の治療に注力し、不妊に悩む数多くの夫婦を助けてきた。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

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