中国の大型水利事業「引漢済渭」、送水橋建設が進展 第2期の重要工事

中国の大型水利事業「引漢済渭」、送水橋建設が進展 第2期の重要工事

建設中の渭河管橋。(資料写真、西安=新華社配信)

 【新華社天津4月21日】中国の長江の支流、漢江の水を黄河支流の渭河に引き込む重要水利プロジェクト「引漢済渭」は、第2期工事で最大の単体建造物となる渭河をまたぐ送水橋「渭河管橋」で19日、ケーブル塔のコンクリート打設が完了した。

 橋はインフラ建設大手、中国鉄建傘下の中鉄十八局集団が陝西省西安市周至県で建設を進めており、今後は鋼桁(こうげた)の架設に移る。

中国の大型水利事業「引漢済渭」、送水橋建設が進展 第2期の重要工事

渭河管橋の建設現場で、鋼トラス桁の吊り金具を切断する作業員。(資料写真、西安=新華社配信)

 「引漢済渭」第2期は中国の第14次5カ年規画(2021~25年)で定められた重点水利150プロジェクトの一つで、26年の完成を見込む。黄池溝配水ハブ、南幹線、北幹線の3部分からなり総延長は190キロ。北幹線に属する渭河管橋の全長は1.23キロで主橋は鋼構造。四つのケーブル塔に48対の斜張ケーブルを張り、ケーブル塔の高さは73.5メートルに達する。

 引漢済渭プロジェクトは、第2期工事が完了すると漢江から毎年15億立方メートルの水を移すことができ、関中地域(陝西省渭河流域)の都市の工業・生活水問題を効果的に解決する。(記者/毛振華、宋瑞)

中国の大型水利事業「引漢済渭」、送水橋建設が進展 第2期の重要工事

建設中の渭河管橋。(資料写真、西安=新華社配信)

中国の大型水利事業「引漢済渭」、送水橋建設が進展 第2期の重要工事

渭河管橋の建設現場で吊り上げられる鋼トラス桁。(資料写真、西安=新華社配信)

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