中国の珠江流域が増水 44河川で警戒水位超える

中国の珠江流域が増水 44河川で警戒水位超える

 【新華社北京4月21日】中国南方地域を流れる珠江や韓江などを管理する水利部珠江水利委員会は21日、珠江流域の計44河川が16日からの持続的な大雨により警戒水位を超えたと発表した。警戒水位は各地の観測所で0.01~7.04メートルを超え、うち珠江支流の北江では、河川流量が規定を超えた場合に番号を付加する「洪水(増水)編号規定」に基づき「2024年第2号洪水」が宣言された。

 気象水文部門によると、流域中東部は引き続き大雨が見込まれることから、北江の水位は今後も上昇が続き、大増水になる可能性がある。中小河川の増水と土石流など地質災害のリスクも高まっており、流域の水害対策は複雑で厳しい状況にある。

 珠江洪水・干ばつ対策総指揮部(対策本部)は21日午前8時(日本時間同9時)、水害防止緊急対応をレベル3(4段階の上から3番目)からレベル2に引き上げ、珠江水利委員会も洪水緊急対応をレベル3からレベル2に引き上げた。

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