雨中の「万歳」くじゅう山開き 1000人参加、混雑避け時期早め開催【大分県】

久住山の山頂で記念写真を撮る登山客=21日、竹田市久住町

 竹田市、九重町、由布市にまたがるくじゅう連山の久住山(1787メートル)で21日、第71回くじゅう山開きがあった。雨が降る中、約千人が参加した。

 くじゅう観光連盟(会長・土居昌弘竹田市長)が主催した山頂行事では、参加者の中で最高齢だった臼杵市稲田の無職阿部誠さん(88)と、最も遠方の広島県から訪れた自営業清岡和則さん(64)の発声で万歳を三唱した。記念のペナントも配られた。

 山開きは昨年までミヤマキリシマが見頃となる6月に開催していた。例年、登山口周辺の道路や駐車場が混雑するため、今年から登山客を分散させることを目的に時期を早めた。

 連盟は「雨にもかかわらず多くの人が訪れたが、混み過ぎることもなかった。一概には言えないが、時期変更の効果が出たのではないか」と話した。

 山頂に訪れた九重町恵良の無職今永裕康さん(67)は「私は時期の変更に賛成。愛好家に山開きとミヤマキリシマの時期の2回、訪れてほしい」と期待した。

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