化石発掘や海の生物学ぶ 筑波大で子ども科学体験 茨城・つくば

「化石発掘」に取り組む子どもたち=つくば市天王台

科学の実験や施設の見学などを通じ、子どもたちに大学の魅力を知ってもらうイベント「キッズ・ユニバーシティ」が21日、茨城県つくば市の筑波大で開かれ、大勢の家族連れでにぎわった。イベントでは、科学の実験をはじめ、微生物、宇宙、薬、電子音楽など、大学ならではの企画が用意され、子どもたちは大学生気分を味わった。科学技術週間(15~21日)の関連行事。

「化石発掘」の体験では、栃木県那須塩原市の地層から産出した化石を含む岩石を、参加者が実際にタガネとハンマーで割った。子どもたちは慎重に石を砕き、中から木の葉の化石が現れると、「やった」と歓声を上げた。茨城県筑西市の小学3年、塩田悠斗君は「カエデの葉の化石が出てきた。昨年体験した時は発見できなかったので、うれしい」と笑顔を見せた。

静岡県下田市で取れた海の生物を紹介するコーナーでは、参加者がヒトデやウミウシ、ネコザメ、伊勢エビなどを実際に触った。同大下田臨海実験センターの谷口俊介准教授は「子どもたちに海への関心を持ってもらう良い機会になった」と話した。

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