全国高校7人制ラグビー県大会 長崎北陽台2年ぶりV フィジカルの強さ発揮

【決勝、長崎北陽台-長崎北】前半3分、長崎北陽台のCTB新垣がゴールラインに迫る=県営放虎原ラグビー場

 ラグビーの第11回全国高校7人制県大会最終日は21日、大村市の県営放虎原ラグビー場で決勝トーナメントが行われ、長崎北陽台が決勝で長崎北に22-14で競り勝ち、2年ぶり9度目の優勝を飾った。長崎北陽台は全国大会(7月22~24日・長野)に出場する。
 土砂降りの中で始まった決勝(7分ハーフ)は、長崎北陽台が開始早々にWTB梁瀬のトライで先制。前半を5-0で折り返すと、後半1分に再び梁瀬が中央にトライ(ゴール)を決めて、12-0とリードを広げた。
 長崎北も2分に長崎北陽台のパスミスで得た好機を逃さず、WTB平が中央にトライ(ゴール)。5点差に詰めたが、長崎北陽台は3、5分にWTB山口睦、CTB新垣がトライを奪い、試合の大勢を決めた。
 3位は諫早農と長崎南山。長崎北と長崎南山の準決勝も、31-26の接戦だった。

◎フィジカルの強さ発揮

 ○…フィジカルの強さを生かして、2年ぶりに県王座を奪回した長崎北陽台。品川監督は「自分たちの長所が出ていた。アタック重視のラグビーができていた」と選手たちをたたえた。
 決勝は品川監督の「時間が短い(7分ハーフ)ので先に点を取ろう」という指示を実践。前後半ともに開始早々にトライを決めて、試合を優位に進めた。土砂降りの悪コンディションの中でも、FW田﨑凛、中田が前に出て、バックス陣は果敢にオープン展開。中田、CTB新垣らの強烈なタックルも勝因だった。副将のSO山口幸は「みんなで積極的にアタックできた。一人一人がアピールできていた」と胸を張った。
 次は15人制に戻り、6月の県高総体、九州大会に照準を合わせる。品川監督は「1年生も入ったので、しっかり鍛え上げてレベルを上げていきたい」、山口幸も「相手が嫌だなと思うほどの力をつけて、県高総体、九州大会とも優勝を狙いたい」と意気込んでいた。

© 株式会社長崎新聞社