東京理科大、デジタル人材育成を主眼とする学部・学科を新設

東京理科大学

東京理科大学は2024年4月18日、最先端の情報科学技術を担う人材の育成を目指す「創域情報学部」、情報化社会で高度な科学技術を広く一般に伝える人材輩出を目指す理学部第一部「科学コミュニケーション学科」を、2026年4月に新設する計画を構想中であることを公表した。

東京理科大学は、2031年に創立150周年を迎える。それに向けて掲げた「世界の未来を拓くTUS」を実現するための施策を推進。これまで情報科学技術の教育基盤を整備してきたが、新たに組織再編をともなう改革として、「創域情報学部」と理学部第一部「科学コミュニケーション学科」の新設を計画している。学部の新設は、1993年の経営学部以来、33年ぶりだという。

野田キャンパス(千葉県)に新設する「創域情報学部」では、最先端の情報科学技術分野の教育・研究を強化することで、分野自体の高度化やイノベーションを創出する。また、共創を通じ、情報科学技術を応用する各分野の発展を牽引することを目指す。入学定員は360名、収容定員は1,440名。

創域情報学部には、情報理工学科の1学科を設置し、コース制を導入。コンピューティングを扱う「コンピュータ科学コース」「知能メディアコース」、データ分析・運用を扱う「データ科学コース」「社会システムコース」の計4コースの設置を構想している。学生は入学後、自分の進むべき分野を見定め、主体的に学修を進めることができるという。

神楽坂キャンパスに新設する理学部第一部「科学コミュニケーション学科」では、細分化され複雑化する科学技術が社会の理解を得て活用される社会を実現するため、情報技術を活用し、科学技術を広く一般に「伝える」人材の輩出を目指す。入学定員は80名、収容定員は320名。

なお、創域情報学部の設置にともない、創域理工学部の学部・学科の定員を変更する。既存の情報計算科学科と経営システム工学科は2025年度入学者を最後に募集停止し、新設学部に定員を移行する。また、数理科学科の入学定員を100名(現行定員90名+10名増員)、電気電子情報工学科の入学定員を130名(現行定員150名-20名減員)に変更する。計画は構想中であり、内容は変更となる可能性がある。再編の詳細については、順次、ホームページ等で周知するとしている。

いろは

© 株式会社イード