岸田首相タジタジ…政治資金規正法改正で自民提案なし「同じ国会議員として恥ずかしい」公明議員が激オコ追及

シドロモドロに…(C)日刊ゲンダイ

「反省しているのか。自覚があるのか。同じ国会議員として恥ずかしい」

22日午前の衆院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件をついて、「与党議員」が岸田文雄首相(66)を厳しく追及する場面があった。

質問したのは公明党の赤羽一嘉議員(65)。自民、公明両党は先週19日の衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、26日に政治資金規正法改正などを議論する特別委を初開催する日程で合意。今国会の焦点でもある規正法改正に向けた議論を本格化させるが、“当事者”である自民はいまだに具体案を示していない。

このため、赤羽氏は「先頭に立って取り組む」とした岸田首相の言葉を振り返りながら、「いつ(具体案を)提案するのか明言してほしい」と声を張り上げ、「総理自身が政治家としての政治生命をかけて…」などと迫ったのだ。

■与党議員が冷ややかな視線を送り、野党席からは「そうだ」などと声が飛ぶ

高校時代はラグビー部に所属し、全日本選抜にも選ばれたという強面の赤羽氏。語気を強め、岸田首相を鋭い眼光で見つめる姿に対し、与党議員が冷ややかな視線を送り、野党席からは「そうだ」などと声が飛ぶ異様な状況に。SNS上では《公明が激オコ》《同じ穴の狢のデキレースか。それともマジ切れしているか》《ついに岸田自民に公明が反旗を翻すか》といった投稿が広がった。

これに対し、岸田首相は、ふだんはみられない「仲間」の怒声にシドロモドロになりながら、議員本人に対する厳罰化やデジタル化による政治資金の透明性向上などを挙げて、「この3点は最低限、行わないといけない」などと答弁。辛うじて自民党案を今週取りまとめる考えを示すのが精一杯だった。

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