EL敗退を払拭する仕切り直しの白星…苦手な地での快勝にクロップ監督「これまでで最高のパフォーマンス」

チームの戦いぶりを高評価したクロップ監督[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督がチームの出来を称賛している。クラブ公式サイトが伝えた。

アタランタと争ったヨーロッパリーグ(EL)準々決勝では2ndレグこそ1-0で勝利したものの、1stレグの0-3の敗北が響き、ベスト8敗退となってしまったリバプール。その間に行われたプレミアリーグ第33節クリスタル・パレス戦も敗戦と、苦しい状況が続いた。

残す戦いがリーグ戦一本となった中、立て直しを期して21日に臨んだのは第34節のフルアム戦。イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの直接FK弾で先制すると、前半のうちに追いつかれながらも、オランダ代表MFライアン・グラフェンベルフとポルトガル代表FWジオゴ・ジョタのゴールで後半に突き放し、アウェイで3-1の勝利を飾った。

これで一足先に今節勝利を挙げていた首位アーセナルと勝ち点を並べたリバプール。試合を振り返ったクロップ監督は、アウェイのフルアム戦においては過去最高の出来だったと胸を張っている。

「前半の多くの部分も良かったが、後半は完璧なパフォーマンスだった。試合の入りは良かった」

「うまく説明することはできないが、我々にとってフルアムはタフな場所だ。以前ここで勝ったかどうかすら思い出せない。正直に言うと、ここではいつも少し苦戦している」

「もし我々が勝つとしたら、納得のいく試合というよりラッキーな試合になると思っていたが、おそらくそれは間違っていた。私の観点からすれば、アウェイのフルアム戦ではこれまでで最高のパフォーマンスだった」

また、勝利しながらもベスト4進出は逃したEL準々決勝2ndレグのアタランタ戦にも言及。この勝ちを無駄にすることなくリーグ戦に繋げられたと考えている。

「直近の試合は勝った。誰もそれを実感していなかったが、我々はアタランタに勝ったんだ。助けにはならなかったがそれでも勝利だ。そして、今日は次のステップに進める可能性があると思ったし、我々はそこにトライし、選手たちはそれを実行した。とても良い結果だった」

アーセナル、マンチェスター・シティとのプレミアリーグ優勝争いについてもコメント。2019-20シーズンの優勝に触れつつ、運を味方にするような戦いを最後まで続けたいと述べた。

「我々は一度、リーグを“圧倒“するような優勝を経験した。あれは最高だった。スタジアムにサポーターがいなかったので少し様子は違った。だからもう少し違うことがしたかったんだ」

「他の全てのタイトルレースでは最終的に負けてしまったが、非常にエキサイティングなレースを続けていた。同じようにエキサイティングなレースを続けることができれば、最終的には運が我々を味方してくれるかもしれない」

「それはわからないが、何とかしてできるだけ多くの試合に勝ち、できるだけ多くの勝ち点を獲得するよう努力しなければならない。我々全員にとって過酷なシーズンだ。誰もが瞬間的な運を必要としているし、3チームそれぞれがその運を必要としている。興味深いレースになるだろうし、そこに加わることができて嬉しい。この戦いを楽しんでいるよ」

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