ビルの解体現場に囲いなし あたりは“粉じんまみれ”に…近隣住民とトラブル「車が真っ白」名古屋市

メ~テレ(名古屋テレビ)

名古屋市中川区で行われている、ビルの解体作業をめぐり、当初、現場にあるべき「囲い」がなく、近隣住民とトラブルになっていたことが分かりました。

名古屋市中川区の住宅街で行われている、ビルの解体作業。 「現場では、騒音や粉塵を防ぐためのパネルの設置の工事が進められています」(記者) 今にも、道路に流れ落ちてきそうな、がれきの山。 ビルの解体が始まったのは、先週の17日ですが、囲いのパネルが設置されはじめたのは、作業が始まって、しばらくしてからでした。 住民らによると、解体が始まった当初、囲いはなく、がれきはむき出しになっていて、大量の粉じんが、辺りを舞っていたといいます。 「土煙がもうもうで、本当にすごく大変でした」(近所の人) 「車を置いている人は、車は真っ白になっていた。ベランダも、2階も3階も触ったが、手が真っ白になった」(近所の人)

なぜ囲いがなかったのか?

「建築基準法」では、ビルなどの建物を解体する際は、囲いや落下物の飛散を防止する措置が、求められています。 この解体作業について、苦情を受けた名古屋市は、 19日に現場を訪れ作業関係者に対して、適切な措置をとるように指導したといいます。 囲いのパネルの設置作業が行われていた、この日、作業現場の責任者に話しを聞くことができました。 「名古屋市からはどういうことを言われている?」(記者) 「仮囲いをさせてもらって、役所がきのう(19日)立ち会っているので、指示通りにさせてもらって、途中、途中で市に確認してもらい、作業をまた始めさせていただく」(作業現場の責任者) 「なぜ囲いがなかったのか? 」(記者) 「…」(作業現場の責任者)

解体業者「真摯に対応する」

一方で、車や自転車などが、“粉じんまみれになってしまった”という、住民らについては―― 「ご迷惑を現時点でもおかけしているので、そこは真摯に対応させてもらい、できる限り対応させていただく」(責任者) 解体業者は、住民らに対して、粉じんで汚れた、車の洗車費用を支払う意思を示しているほか、車を覆うカバーを配るなどして、対策を進めています。

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