「トップ会談」初の全面公開 リニア新幹線でJR東海社長と長野県知事 「早い時期に開業時期を明らかに…」【長野】

2027年の開業が断念されたリニア中央新幹線で新たな動きです。これまで公開は冒頭のみだった阿部知事とJR東海の会談が、全面公開されました。しかし、新たな開業時期については「持ち越し」です。

■阿部知事
「次の目標どうするのかというのは、かなり我々にとっては切実な課題でありますので、早い時期にですね開業時期を明らかにしていただきたい、これは強くお願いをしていきたい」

■JR東海・丹羽俊介社長
「一日も早くですね開業したいという思い、当然私どもも持っておりますので、そのためにまず必要となる静岡工区の着手に向けてですね、静岡の方々のご理解とご協力が得られますように相互のコミュニケーションを図りながら取り組んでいるところでございます」

初めて全面公開された阿部知事とJR東海・丹羽社長によるリニア中央新幹線をめぐるトップ会談。これまでリニア中央新幹線は2027年の開業を断念し、2034年以降にずれ込むことが発表されています。
ただ、工事が手つかずになっている静岡県で川勝知事が辞意を表明したことで静岡工区の着手が注目されています。
阿部知事は長野県駅の停車本数について、「1時間に複数本」を要望し伊那谷・木曽谷を活性化するためには協力が不可欠だとしました。

■阿部知事
「(JR東海も)主体的に地域の将来ビジョンを描いて、地域活性化・地域振興にお取り組みいただきたい、このことはぜひきょう直接ですね丹羽社長の頭に置いていただきたいということで特に強調させていただきたいと思っています」

■JR東海・丹羽俊介社長
「開業時期にどういった経済情勢になっているのか、それから他の輸送機関がどうなのか、それから駅周辺の開発状況・利用者数、こういった見込み等を踏まえてもう少し近づいた時点で決定してまいると考えております」

今後も公開で話し合いを続けていく予定です。

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