「時給は400円で」子どもの面倒をみるナニーが、保護者から送られた“衝撃的なメッセージ”を公開

こちら、アメリカ・サウスカロライナ州でナニーとして働く、ソフィア・パグリウカさん。

@lifeofsophiag / tiktok.com

7年間のキャリアを持つソフィアさんは、TikTok で約3万人のフォロワーを抱えており、ナニーに関する情報を発信しています。

一時的に子どもの世話を行うベビーシッターと違い、ナニーは子どもと1対1で接し、絆を深め、子どもの教育に数年単位で関わります。

そんなソフィアさんが、これまでに保護者から受け取った“非常識”なメッセージを公開し、話題を呼んでいます。

週200ドル、11時間拘束だと、時給2.59ドル(400円)に…。

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「こんにちは!Facebookの投稿を見たのですが、料金は、おいくらですか?」

「1週間の予算が150ドル(約2万3000円)〜200ドル(3万1000円)で、できれば他の子どもたちと一緒にではなく、私の子どもだけを、お世話してほしいです」

「月曜日から金曜日、時間は7時〜18時もしくは7時〜19時で、お願いしたいです」

「先にお伝えしとくと、私はよく予約をキャンセルします。そのため、あなたが働く時間を保証できません」

残業代は食事で…。

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「やっほー!家に帰るのが、約束してたよりも、1時間遅くなっても大丈夫ですか?その間の時給分は、晩ご飯を奢りますよ🤪🤪🤪」

子どもの送り迎えにかかるガソリン代は自腹で…。

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「え?時間給のほかに、子どもが乗る車のために、ガス代も払わないといけないんですか?」

「子どもたちを、送り迎えしてもらう時間給も払うのに…ちょっと困惑しています」

「ガス代を予算に入れていなかったので、もう少し柔軟に考えてくれませんか?」

「ソファーで寝てください」って…。

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「こんにちは、ナニーを探している者です」

「でも私は夜勤をしていて、子どもたちが寝ている時間にお願いしたいので、実質働いてもらう必要は、ありません(笑)」

「お客さん用のベッドがないので、ベッドシーツを洗ってくれるのなら、私のベッドで寝てもらって大丈夫です」

「リクライナー付きのイスとソファもあります。イスの方が寝心地はいいです」

「1週間に4日、19時半〜5時でお願いしたいです。30ドル(約4600円)でどうでしょうか?」

「人助け」だと思って…。

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「もう少し、融通をきかせてほしいとお願いしたのは、私たち家族の生活が、苦しいからです。それを理解してください。いい人なら人助けをしてください」

「私の時給は22ドル(約3400円)なのに、あなたに20ドル(約3100円)の時給を払えると思いますか?」

Adam Berry / Getty Images

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ソフィアさんの投稿には、ナニーとして働く人々から、共感のコメントが寄せられました。

💬「こんなんだから、私は今ペットシッターとして働いています。ペットを大事にする人は多くて、代金に文句を言われたこともありません」

💬「ナニーの相場、普通の値段を設定しているのにね」

BuzzFeedは、ソフィアさんに話を聞きました🎤

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ソフィアさんは、ナニーを始めたきっかけをこう話します。

「当時働いていたカフェに、昔ベビーシッターをしていた家族が来店したんです」

「その家族に『ナニーを今度やってくれないか?』と声をかけられ、それが私のはじめてのナニーの仕事になりました」

「とてもめずらしい仕事の始め方でしたが、この業界に飛び込むきっかけになりました。それからカフェでの仕事をやめ、これまでずっとナニーとして働いています」

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「いちばん最悪で、イライラするのは、敬意を持って、接してくれない人です。ナニーは仕事です。たくさんの家族の生活を支えています」

「若い女の子がおこづかい稼ぎ程度にやる仕事だと思っている、保護者が多すぎるんです。この仕事の大切さをわかってくれる人は、とても大切な存在です」

ソフィアさんは最後に、こう締めくくりました。

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「もっと多くの人に、ナニーは簡単な仕事でないと、わかってほしいです。昨日と今日の仕事内容がまったく違う場合もあります」

「簡単そうだからナニーになりたい、という人をたくさん見てきました。でもこの仕事は、体力的に疲れるだけでなく、メンタルの疲弊もあります」

「子どもたちの肉体的、精神的、感情的な健康を世話するのはとても大変です」

「すべてのナニーが、過労、低賃金、そして人々からの過小評価、敬意のなさを感じています」

「ナニーをしている人は全員、こういったメッセージを受け取ったことがあると思います」

「子どもは未来の光です。子どもを育て、導き、教えるナニーは、とても大事な仕事だと、心の底から思います」

「子育ての手助けをしてくれる、すばらしいナニーを見つけたら、その人のがんばりに感謝をしてほしいです!」

この記事は英語 から翻訳・編集しました。翻訳:久保舞菜美

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