【ガーデニング】園芸家・青木純子さんおすすめ!春のローメンテナンスな鉢植え5選

約30年にわたり、京都にある自宅の庭をつくってきた園芸家・フォトグラファーの青木純子さん。年齢を重ねても、無理なく美しい庭を維持するために、試行錯誤の末、たどりついたのが「手間いらずの多年草で長く続けられるローメンテナンスガーデニング」でした。ここでは、青木さんおすすめの春のローメンテナンスな鉢植えをご紹介します。

バラの開花まで鉢植えを飾ってにぎやかに

チューリップの季節が過ぎたら、春の花の鉢植えを花壇の通路に飾って楽しむことにしています。庭が驚くほど華やかになり、バラが咲くまで春の気分を十分味わえます。

通路に飾ったローダンセマム(手前)やラナンキュラス‘ラックス’(奥)、原種系のチューリップ(右)の鉢植え。鉢植えだから自由に飾れて、移動すれば夏越しも簡単。
パンジーやビオラなどは厳選し、鉢で育てている。秋から楽しんだパンジーなどは、4~5月になるといっそう存在感が増し、花壇の中や通路にひと鉢置くだけで庭が華やぐ。

春のローメンテナンスな鉢植え

春の草花は夏が苦手なため鉢で育て、夏は北側の風通しのよい半日陰に移動させます。控えめに水やりをすると夏越しが比較的簡単。ときどき葉にも水をかけハダニ予防も忘れずに。

ローダンセマム

ローダンセマム3種の寄せ植え。愛らしい花は、庭でも生花のアレンジメントでも重宝する。同じ種類の植物の寄せ植えは、管理が同じで手入れがしやすい。

クリスマスローズ

秋~初夏まではひなた、夏は木陰や風通しのよい半日陰に置く。多湿を嫌うので、割り箸などで土の乾き具合をチェックしてから水やりをすると安心。

ヒメシャガ

いろいろなところに地下茎を伸ばし広がっていくシャガ。日陰で育つ草丈が低いヒメシャガを鉢植えで育てれば、世話は花がらをとるくらいで、何年もそのまま楽しめる。

タイム・ロンギカリウス

高鉢にも花壇にもおすすめ。高さ約10cm。高鉢に植えるとしだれるように咲いて豪華。伸びすぎた枝葉の整理が簡単。花壇の手前に植えるとグラウンドカバーに使え、雑草予防にも効果的。

クレマチス ‘カートマニージョー’

乾燥に強く多湿が苦手なので、夏の水やりを控えると夏越しが簡単にできる。剪定枝で作ったオベリスクに絡ませると、仕上がりがナチュラル。つり鉢仕立てもおすすめ。

※この記事は『長く続けられる美しい庭づくり 』青木純子著(主婦の友社刊)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

撮影/青木純子


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